選手によってティショットはドライバーを握ったり、3番ウッドや5番ウッドなど番手はさまざま。永野は「どの番手が正解か分からない。何で打ってもボギーしからない」と試行錯誤するホールだ。今年はドライバーを握り、「(林の)右の方にほわーっと」打ったボールはきれいに林を超えて、残り100ヤードのフェアウェイをキャッチ。「奇跡」という1打を無駄にせず、1メートルにつけて“鬼門”ホールでバーディ奪取に成功。過去のホールを調べると、パー4になってから23ラウンドして2つのバーディを取っているが、「人生初」と思えるほど悪いイメージしかないホールで会心のバーディを奪った。それに安心したのか、続く3番ではティショットを左に曲げてボギーとしたが、その後のゲーム運びはうまくできた。
2戦前はプレーオフで敗れたが、「結果だけ見れば最後は悔しいけど、4日間で見ると満足度は高い。結果がすべてですけど、合格点はあげられる1週間。その辺は少し自信になっています」。ツアー初優勝が待たれるが今季は2位が2回で、すでに来季のシード権は確定している。「シード権のことを考えなくていいので余裕がありますよね。ミスをしても許せます。余裕は大切ですね」。苦手意識のあるコースだが、少しばかりの自信と余裕を手にしたことは、優勝という二文字に大きなプラス材料だ。(文・小高拓)
2戦前はプレーオフで敗れたが、「結果だけ見れば最後は悔しいけど、4日間で見ると満足度は高い。結果がすべてですけど、合格点はあげられる1週間。その辺は少し自信になっています」。ツアー初優勝が待たれるが今季は2位が2回で、すでに来季のシード権は確定している。「シード権のことを考えなくていいので余裕がありますよね。ミスをしても許せます。余裕は大切ですね」。苦手意識のあるコースだが、少しばかりの自信と余裕を手にしたことは、優勝という二文字に大きなプラス材料だ。(文・小高拓)