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日本一の飛ばし屋・幡地隆寛は覚醒間近 “弱点”を変えたベテランのアドバイス

日本一の飛ばし屋・幡地隆寛は覚醒間近 “弱点”を変えたベテランのアドバイス

配信日時:2021年11月15日 17時21分

ショットの手応えに加えて大きかったのがパッティングだ。今季の平均パット数は1.8048(83位)だが、大会4日間の平均パット数は1.7021(4位)とグリーン上が冴えた。ウィークポイントの改善はベテランのアドバイスが効いた。前週の「マイナビABCチャンピオンシップ」のときに、矢野東から「方向ばっかり気にしすぎて、まったくタッチが合ってないよ」と指摘され、腑に落ちた。

今まではショートパットは方向性を重視していたが、御殿場に入ってからはどんな距離でも30〜40センチオーバーで打つ練習を開始した。「ショートパットもタッチが大事。タッチを意識すると入るラインも見えてきます。タッチが合っているとストロークを意識しなくても、方向性がよくなるんです」。練習ではジャストタッチもNGにして、30〜40センチオーバーだけをOKとシビア。試合中はジャストタッチインも50センチオーバーもOKだが、基本的には練習と同じように30〜40センチオーバーのルールを守った。

勝負には負けたが、谷原や金谷を30ヤード以上アウトドライブしたり、長いホールでもショートアイアンで打てる能力は、あらためて大器の片りんを見せつけた。同郷・広島で東北福祉大の先輩でもある谷原秀人の優勝するゴルフを間近で見て、「自分がやらなきゃいけないことが見つかった気がします」。次のチャンスに向けて新たな準備に入る。(文・小高拓)

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