今回は、その金谷や28歳で日本一の飛ばし屋の幡地隆寛らの壁となって、ゲーム巧者らしく、オジサンVを遂げた。そんな争いのなか、最大のライバルとなった金谷を見て気になることがあった。「気持ちは強いし、毎回優勝争いしている」と賛辞を送りながら、「調子悪かったんでしょうけど、あんなに曲がるんだと思うぐらい曲がっていた。ずっと左でワンパターン。立て直せなかったのか、立て直さなかったのか、本人しか分からないですけどね。もう少し修正できたんじゃないかな」。3日目に同組で回った19歳の久常涼については「飛びますよね。でも、ドロー、ドローでワンパターンかな。ピンが右だったら難しくなりますよ」。そして前戦の「マイナビABCチャンピオンシップ」で回った石坂については「いい子すぎる。いい子すぎて心配になります」。高い技術を持ちながら優勝に届かない若手は少なくない。
プレーでもそのすごさは見せている。初の最終日最終組で優勝争いを演じた幡地は、谷原との差を感じた。「最後のパットがすべてですね。ああいうところで決められる。入るイメージが完全にでき上がっていて、外したらとかあんまり頭にないんでしょうね。気持ち的な問題ですかね。経験値の差はすごく大きく感じました。大先輩はかっこよかったです」。外せば金谷に並ばれる可能性のあった18番パー5。勝負どころの6メートルのバーディパットをカップど真ん中に沈めたシーンは、しっかりと幡地の脳裏に焼き付いている。
欧米ツアーを経験するなど、40歳を過ぎてさらにゴルフの厚みが増してきた谷原。「谷原秀人に勝つには? 僕よりいいスコアを出すことじゃないですか(笑)。技術じゃないんでしょうね」。まだまだ海外への意欲も、ゴルフの向上心も衰えない。ツアーの中心は20代だか、43歳の谷原はまだまだ受けて立つ。(文・小高拓)
プレーでもそのすごさは見せている。初の最終日最終組で優勝争いを演じた幡地は、谷原との差を感じた。「最後のパットがすべてですね。ああいうところで決められる。入るイメージが完全にでき上がっていて、外したらとかあんまり頭にないんでしょうね。気持ち的な問題ですかね。経験値の差はすごく大きく感じました。大先輩はかっこよかったです」。外せば金谷に並ばれる可能性のあった18番パー5。勝負どころの6メートルのバーディパットをカップど真ん中に沈めたシーンは、しっかりと幡地の脳裏に焼き付いている。
欧米ツアーを経験するなど、40歳を過ぎてさらにゴルフの厚みが増してきた谷原。「谷原秀人に勝つには? 僕よりいいスコアを出すことじゃないですか(笑)。技術じゃないんでしょうね」。まだまだ海外への意欲も、ゴルフの向上心も衰えない。ツアーの中心は20代だか、43歳の谷原はまだまだ受けて立つ。(文・小高拓)