＜ゴルフ日本シリーズJTカップ　2日目◇2日◇東京よみうりカントリークラブ(7,016ヤード・パー70)＞

　初日威勢のいいコメントと共に首位タイスタートを切った谷口徹。この日は思うように決まらないパットに苦しみながらも1つスコアを伸ばし、石川遼と共にトータル5アンダーで首位タイをキープした。

谷口徹の今季成績

　谷口にトラブルが訪れたのは3番。「ボールに当たるところに泥がついていた」というセカンドショットは木に当たり、このホールダブルボギー。序盤で一気にスコアを落としてしまう。しかし、「いちいち考えても何も始まらない。次のショットで最善を尽くしていけば何も関係ないでしょ」とすっぱり切り替えて次のティグラウンドに立つと、6番からは3連続バーディを奪取。9番はボギーとしたもののスコアを落とすことなく後半に入る。

　後半は例年より重いグリーンにてこずりスコアを伸ばしていけなかったものの、ショットは好調そのものだ。最高気温4.8℃という低気温に加え、強い風も吹きつけたことで各選手スコアを落としたが「寒さで飛距離が落ちることなんて計算して打つのがプロ。そんなん関係ない」と笑い飛ばし経験と技術でグリーンを次々ととらえた。

　明日からの2日間は石川との優勝争いに注目が集まるが、「関係ないでしょ。自分は優勝することだけ考えている。どんな相手でも関係ない」と見据えるは頂点のみだ。初日に「(賞金ランク)日本人トップを高山や小田にゆずったらしゃく」と語っていたことは、「冗談ですよ。いやだな(笑)」とこの日はごまかしたが心の底では闘志を燃やしている。「記録上残っちゃうからね。このままじゃ年越せないですよ」。石川も高山も小田孔明も全部抑えてトップに立つ気満々だ。