タイガー・ウッズ（米国）やアーニー・エルス（南アフリカ）、ブルックス・ケプカ（米国）など海外からの強い招待選手たちが歴代優勝者に名を連ねてきた本大会も、昨年の金谷の優勝で潮目が変わりつつある。

「最近は松山（英樹）さんの優勝だったり、去年の金谷と石坂がプレーオフして金谷が勝ったことだったり、若手でもチャンスがある試合かなと思うので、そこは本当に貪欲に優勝を狙いにいきたいと思います」と片岡は静かに宣言。

さらに、ライバル古川との優勝争いについて聞かれると、「本当にすごい幸せですね。こうやって優勝争いできて、それで勝てれば本当にうれしい。どんどん下の世代も出てくるので、僕らの世代が引っ張っていけるように頑張っていかなきゃなと思います」と、落ち着いた口調で決意を表した。

ダンロップスポーツと用品契約を結ぶホストプロとして上位で迎える決勝ラウンド。上位には藤田寛之らベテラン選手も控えている。今年も若手が優勝カップを掲げて世代交代を推し進めるか、それとも百戦錬磨のベテランが待ったをかけるか、決勝ラウンドも面白くなってきた。（文・下村耕平）