＜カシオワールドオープン　2日目◇26日◇Kochi黒潮カントリークラブ（高知県）◇7335ヤード・パー72＞

賞金王争いのまっただ中にいる木下稜介が予選落ちを喫したのに対し、もう一人の木下、木下裕太がド派手なゴルフを見せた。2イーグル・2バーディ・2ボギーの「68」をマークし、トータル6アンダーの16位タイに浮上した。

ついに初優勝…！　木下裕太の男泣き【写真】

出だしの10番パー5で2オンを狙い、ほんの少しグリーンからこぼれた3打目をウェッジで沈めてイーグル発進。17番、18番でもバーディを奪い、上り調子で後半のハーフに進んだ。だが、2番、6番でボギー。「前半よかったけど、後半に入って打っちゃって、かなりへこんでいて。起死回生です」と振り返る8番パー3。実測182ヤードを6番アイアンで放ち、見事に一発で沈めてみせた。

「逆光で見えなくて、スコアラーさんに双眼鏡で見てもらっていたら『入った！』って言われて。ド派手な内容になりました」と、木下自身も信じられないという表情で上がってきた。

現在賞金ランキング63位の木下は、いわば当落線上の戦いを強いられている。65位までが来季のフルシード。下から追い上げられれば、当然抜かれる可能性もある。「とりあえず3、4ホールは様子を見て、と思ったらイーグルが来て『どうしよう』って（笑）」。思いがけないイーグルスタート。そして、エースという最高のかたちでフィニッシュ。2018年のツアー優勝による出場資格が切れる今年、ギリギリの攻防から抜け出せる好位置に浮上した。「ビビらずいけたらいいと思う。ダメでも切り替えて」と、この日のイーグル2つを生かし、残り2日間を戦う。