<ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前情報◇1日◇東京よみうりカントリークラブ(東京都)◇7023ヤード・パー70>
日本シリーズ男は今年どんなドラマを起こしてくれるのだろうか。国内男子ツアーの最終戦は、2021年の優勝者と賞金ランキング上位者の30名しか出場できないエリートフィールド。前戦の「カシオワールドオープン」で、最終日に「63」をマークして2位タイに入った宮里優作は、賞金ランキング44位から26位に浮上して滑り込みで、3年ぶり9回目の出場権を手にした。
今年、賞金王に可能性を残すのはこの5人!
宮里は日本シリーズを盛り上げるのが得意だ。アマチュア時代38個のタイトルを取り、レギュラーツアーで何度も優勝争いを演じた。しかし、プロ転向した“最強アマ”は、なかなか優勝に手が届かず、プロ11年目の2013年に、この舞台でようやく初優勝を遂げた。名物ホールの18番パー3で、劇的なチップインパーでの幕切れに腰が砕けた。そして4年後の2017年。小平智との賞金王争いを繰り広げ、追いかける宮里は優勝が条件。首位タイで出た最終日に「62」をマークして優勝を遂げて、史上2人目の最終戦で逆転賞金王戴冠を決めた。過去2勝はいずれもゴルフファンの記憶に刻まれている。
とりわけ初優勝時のチップインは、もはや伝説。奥から手前に向かって超下り傾斜のグリーン。最終日のピン位置は右手前。当時の宮里はティショットをグリーン左に外して、2打目はトップしてグリーンやや右奥へこぼす。グリーン面は強烈な下りで、ライは逆目の状況で見事にカップイン。今年大会初出場を果たした大岩龍一、片岡尚之、古川雄大の24歳トリオは、ジュニア時代に見た宮里の再現をすべく、グリーンサイドからアプローチ練習を楽しんだほど。当然、宮里もその状況でアプローチ練習を行った。「100回打っても1回も入らない(笑)。記念プレートを埋めて欲しいぐらい。本当にぞっとするので、二度とやりたくないですね(笑)」。チップインしなければダブルボギーにもトリプルボギーにもなりそうな雰囲気。それほど難しい状況に、若手プロたちも「信じられない」と息を漏らすほど、奇跡的な1打だった。
最終戦は特別な舞台でもある。「(今大会は)1年間がんばった人たちが来ているし、調子のいい選手たちが来ている。レベルの高い試合だし、自分の持っているものをなんとなくみんなに引き上げてもらっている感じで雰囲気がいい」。エリートフィールドは、自分の力を最大限に発揮できる場ともいう。今年は調子が上がらず、もともとは家族サービルに当てるスケジュールを立てていて、「テレビで見ようと思っていた」舞台に、急遽立てるようになった。「出られただけでラッキー。楽しいしかないですね」。賞金王争いや予選落ちの重圧もない。「攻め方とかコースはだいたい分かっているので、72ホール集中して、4日間やっていきたい。思い出はたくさんあります。このコースではいい経験をたくさんしているので」。自然体に経験を生かしてコースに挑む。優勝は2017年の今大会で挙げた7勝目が最後。4年ぶりの優勝に向けて、どんな“演出”を見せてくれるのだろうか。
日本シリーズ男は今年どんなドラマを起こしてくれるのだろうか。国内男子ツアーの最終戦は、2021年の優勝者と賞金ランキング上位者の30名しか出場できないエリートフィールド。前戦の「カシオワールドオープン」で、最終日に「63」をマークして2位タイに入った宮里優作は、賞金ランキング44位から26位に浮上して滑り込みで、3年ぶり9回目の出場権を手にした。
今年、賞金王に可能性を残すのはこの5人!
宮里は日本シリーズを盛り上げるのが得意だ。アマチュア時代38個のタイトルを取り、レギュラーツアーで何度も優勝争いを演じた。しかし、プロ転向した“最強アマ”は、なかなか優勝に手が届かず、プロ11年目の2013年に、この舞台でようやく初優勝を遂げた。名物ホールの18番パー3で、劇的なチップインパーでの幕切れに腰が砕けた。そして4年後の2017年。小平智との賞金王争いを繰り広げ、追いかける宮里は優勝が条件。首位タイで出た最終日に「62」をマークして優勝を遂げて、史上2人目の最終戦で逆転賞金王戴冠を決めた。過去2勝はいずれもゴルフファンの記憶に刻まれている。
とりわけ初優勝時のチップインは、もはや伝説。奥から手前に向かって超下り傾斜のグリーン。最終日のピン位置は右手前。当時の宮里はティショットをグリーン左に外して、2打目はトップしてグリーンやや右奥へこぼす。グリーン面は強烈な下りで、ライは逆目の状況で見事にカップイン。今年大会初出場を果たした大岩龍一、片岡尚之、古川雄大の24歳トリオは、ジュニア時代に見た宮里の再現をすべく、グリーンサイドからアプローチ練習を楽しんだほど。当然、宮里もその状況でアプローチ練習を行った。「100回打っても1回も入らない(笑)。記念プレートを埋めて欲しいぐらい。本当にぞっとするので、二度とやりたくないですね(笑)」。チップインしなければダブルボギーにもトリプルボギーにもなりそうな雰囲気。それほど難しい状況に、若手プロたちも「信じられない」と息を漏らすほど、奇跡的な1打だった。
最終戦は特別な舞台でもある。「(今大会は)1年間がんばった人たちが来ているし、調子のいい選手たちが来ている。レベルの高い試合だし、自分の持っているものをなんとなくみんなに引き上げてもらっている感じで雰囲気がいい」。エリートフィールドは、自分の力を最大限に発揮できる場ともいう。今年は調子が上がらず、もともとは家族サービルに当てるスケジュールを立てていて、「テレビで見ようと思っていた」舞台に、急遽立てるようになった。「出られただけでラッキー。楽しいしかないですね」。賞金王争いや予選落ちの重圧もない。「攻め方とかコースはだいたい分かっているので、72ホール集中して、4日間やっていきたい。思い出はたくさんあります。このコースではいい経験をたくさんしているので」。自然体に経験を生かしてコースに挑む。優勝は2017年の今大会で挙げた7勝目が最後。4年ぶりの優勝に向けて、どんな“演出”を見せてくれるのだろうか。