＜ゴルフ日本シリーズJTカップ　最終日◇5日◇東京よみうりカントリークラブ（東京都）◇7023ヤード・パー70＞

プロ選手に負けず、今年のゴルフ界の話題をさらったアマチュア選手が、怒涛の1年に幕を閉じた。「パナソニックオープン」で史上5人目のアマチュア優勝を達成し、最終戦に出場を果たした中島啓太（日体大3年）。

アマのお手本　中島啓太ドライバースイングをコマ送りで【連続写真】

最終日は「69」とアンダーパーで締めくくり、「ラッキーもあったり、自分の実力以上のものも出ました。最後で、いい試合にできたと思います」と、トータル1アンダー・15位タイで今年最後の試合を締めくくった。

この1年で獲ったビッグタイトルは、「日本アマ」、「パナソニックオープン」、「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」。そして、アマチュア世界1位の称号「マーク・マコーマックメダル」。十分過ぎるほどの功績を残してきたが、一方で悔しい思いをした試合も少なくない。「東建ホームメイトカップ」では優勝争いの末に金谷拓実に惜敗。“世界1位”を背負って臨んだ「全米アマ」は、成績を出せずに帰ってきた。「悔しい思いをして、次の試合で結果を出すという繰り返しで、内容の濃い1年でした」と、プロゴルファーへの大きな糧となる時間を過ごした。

休みなく戦い続けた日々を終えて、年内はいったん休息。しかし、「この2週間も、全っ然うまくいかなくて。悔しくて、どうしたら上手くいくかずっと考えていました」と、頭の中から『ゴルフ』の文字が消えることは無さそうだ。