次の最終日最終組は、21年初戦の「東建ホームメイトカップ」。首位の金谷拓実と1打差の2位からスタートしたものの、勝負所のパットがまったく決まらず、またしても初優勝を逃す。「ショットは悪くなかったけど、パッティングがショートしていた。きょう優勝したかった。次の優勝争いのときは大差で勝てるようにしたい」と悔しさをあらわにした。
そして、4打差の首位で再び巡ってきた日本ゴルフツアー選手権の最終日最終組では、要所でのパットが光り、最終的には2位に5打差をつけて圧勝。「本当にこの初優勝が遠くて、呪縛じゃないですけど、本当に勝つまで苦しかった。その荷物をやっときょう下ろせた」と優勝会見ではホッとした表情を見せた。
「4打差が逆にプレッシャーでした。『4打あって勝てなければ、もう勝てない』と思いたくもなかったんですけど、どこかに(その思いが)あって、プレッシャーでいっぱいでした」。木下は前日の夜9時半に就寝したが、朝4時に起きてからは寝られなくなり、一人プレッシャーと戦っていた。スタートの10時45分まではまだ6時間以上あった。
木下は押しつぶされそうなプレッシャーをどうコントロールしたのか。
「きょうは集中しすぎないでおこうと思っていた。周りを見ながら、キャディさんとしゃべりながら、どれだけプレッシャーを逃がすかがきょうの課題だった」。その言葉の通り、12番ではグリーン脇で見ていた小学生くらいの少年にボールをプレゼント。プレッシャーのかかる状況でも木下にはしっかり周りが見えていた。
「あの子が2番ホールにもいて『ナイスバーディ』って声をかけてくれた。12番ホールにもちょうどいたので、気持ち的にはいっぱいいっぱいになりかけていたんですけど、ボールをあげたことでちょっと落ち着けたかなと思います」。さらに、「思い込みかもしれないですけど、ボランティアのみなさんも含めて、ほとんどの方が僕を応援してくれて、それがすごく力になりました」とギャラリーの声援を力に変えてプレッシャーをやりすごし、涙、涙の初優勝となった。
そして、4打差の首位で再び巡ってきた日本ゴルフツアー選手権の最終日最終組では、要所でのパットが光り、最終的には2位に5打差をつけて圧勝。「本当にこの初優勝が遠くて、呪縛じゃないですけど、本当に勝つまで苦しかった。その荷物をやっときょう下ろせた」と優勝会見ではホッとした表情を見せた。
「4打差が逆にプレッシャーでした。『4打あって勝てなければ、もう勝てない』と思いたくもなかったんですけど、どこかに(その思いが)あって、プレッシャーでいっぱいでした」。木下は前日の夜9時半に就寝したが、朝4時に起きてからは寝られなくなり、一人プレッシャーと戦っていた。スタートの10時45分まではまだ6時間以上あった。
木下は押しつぶされそうなプレッシャーをどうコントロールしたのか。
「きょうは集中しすぎないでおこうと思っていた。周りを見ながら、キャディさんとしゃべりながら、どれだけプレッシャーを逃がすかがきょうの課題だった」。その言葉の通り、12番ではグリーン脇で見ていた小学生くらいの少年にボールをプレゼント。プレッシャーのかかる状況でも木下にはしっかり周りが見えていた。
「あの子が2番ホールにもいて『ナイスバーディ』って声をかけてくれた。12番ホールにもちょうどいたので、気持ち的にはいっぱいいっぱいになりかけていたんですけど、ボールをあげたことでちょっと落ち着けたかなと思います」。さらに、「思い込みかもしれないですけど、ボランティアのみなさんも含めて、ほとんどの方が僕を応援してくれて、それがすごく力になりました」とギャラリーの声援を力に変えてプレッシャーをやりすごし、涙、涙の初優勝となった。