■19歳の久常涼が異例の大出世! 下部ツアーから賞金シードへ
昨年18歳でプロ転向し、今年の春に高校を卒業したばかりの久常涼。ツアーの出場優先順位を決めるQTは1212位と下部ツアー出場も厳しい状況だったが、推薦で参戦した大会で次々と成績を残して3勝。下部ツアーで3勝を挙げると同シーズンはレギュラーツアーに昇格でき、この資格を行使した初めてのプレーヤーになった。レギュラーツアーでも賞金ランキング50位に食いこみ、来シーズンはシード選手としてツアーに参戦する。
■海外選手不在の一方… コロナ禍で若手が躍動した1シーズン
コロナ禍での渡航規制などにより、多くの外国籍のシード選手が今シーズンは出場できなかった。そのため、今季はQTランキング、昨シーズンの下部ツアー賞金ランキング上位者などに例年よりも多くのチャンスが巡ってきた。初優勝を挙げた片岡尚之のほか、石坂友宏、杉山知靖、大岩龍一ら若手が初シードを獲得。1985年の18人に続く多さの16人が初の賞金シードに入った。一方で、25人の選手がシード権を喪失。23季連続でシードを維持してきた藤田寛之もそのひとりだった。
■クラブ11本を背負って優勝! コロナ禍のニューノーマル、セルフプレーがツアーで浸透
21年5月の「〜全英への道〜ミズノオープン」で、フィリピンのジュビック・パグンサンが日本ツアー初優勝。話題を集めたのは、クラブを11本に減らしてバッグを自ら担いで1週間を戦う姿だった。「自分で担いだほうが移動がラク」と、効率重視で3、4、6、8番アイアンを抜いて3番ユーティリティでカバー。今季はコロナ禍で男子ツアーでもセルフプレー、電動カートの使用が許可され、帯同キャディをつけない選手の姿も当たり前になった。
■史上2人目の米国人賞金王が誕生!
今季は最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」まで賞金王争いが続いた。最後まで可能性を残したのは、賞金ランキング上位5人。1位のチャン・キム(米国)以下、木下稜介、金谷拓実、星野陸也、稲森佑貴が頂点を目指して競った。中でも、優勝が絶対条件の星野が追い上げたが、最終日に崩れて優勝は叶わず。キムが逃げ切りで賞金王の座を奪い、87年のデビッド・イシイに続く2人目の米国人賞金王に輝いた。
■谷原秀人が5年ぶりVからの最終戦“リベンジ”を達成
21年11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で、谷原秀人が5年ぶりの優勝を飾った。2打差をつけて首位から出た最終日、金谷拓実らを振り切って逃げ切り優勝。ツアー通算15勝目を達成し、「優勝できてもできていなくても、この位置でやれているのがうれしい」と勝利を噛みしめた。さらに、昨年は惜敗した最終戦も制覇。「43歳で勝てて、若い選手に立ち向かえるという自信と、これからもやっていいけるぞというものが出てきました」と、今季2勝を挙げてロングシーズンに幕を閉じた。
■レジェンドはツアーを不在 ジャンボ尾崎は出場ゼロのシーズンに
74歳のレジェンド、ジャンボこと尾崎将司が、今季は1試合も出ないままで終えた。直近でツアーに出場したのは19年の「ダンロップフェニックス」。同大会をはじめ、棄権する試合も多かったが、同シーズンは全7試合に出場。今季は「中日クラウンズ」、「ANAオープン」、「ダンロップフェニックス」など、例年出場している大会にも姿を見せなかった。
昨年18歳でプロ転向し、今年の春に高校を卒業したばかりの久常涼。ツアーの出場優先順位を決めるQTは1212位と下部ツアー出場も厳しい状況だったが、推薦で参戦した大会で次々と成績を残して3勝。下部ツアーで3勝を挙げると同シーズンはレギュラーツアーに昇格でき、この資格を行使した初めてのプレーヤーになった。レギュラーツアーでも賞金ランキング50位に食いこみ、来シーズンはシード選手としてツアーに参戦する。
■海外選手不在の一方… コロナ禍で若手が躍動した1シーズン
コロナ禍での渡航規制などにより、多くの外国籍のシード選手が今シーズンは出場できなかった。そのため、今季はQTランキング、昨シーズンの下部ツアー賞金ランキング上位者などに例年よりも多くのチャンスが巡ってきた。初優勝を挙げた片岡尚之のほか、石坂友宏、杉山知靖、大岩龍一ら若手が初シードを獲得。1985年の18人に続く多さの16人が初の賞金シードに入った。一方で、25人の選手がシード権を喪失。23季連続でシードを維持してきた藤田寛之もそのひとりだった。
■クラブ11本を背負って優勝! コロナ禍のニューノーマル、セルフプレーがツアーで浸透
21年5月の「〜全英への道〜ミズノオープン」で、フィリピンのジュビック・パグンサンが日本ツアー初優勝。話題を集めたのは、クラブを11本に減らしてバッグを自ら担いで1週間を戦う姿だった。「自分で担いだほうが移動がラク」と、効率重視で3、4、6、8番アイアンを抜いて3番ユーティリティでカバー。今季はコロナ禍で男子ツアーでもセルフプレー、電動カートの使用が許可され、帯同キャディをつけない選手の姿も当たり前になった。
■史上2人目の米国人賞金王が誕生!
今季は最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」まで賞金王争いが続いた。最後まで可能性を残したのは、賞金ランキング上位5人。1位のチャン・キム(米国)以下、木下稜介、金谷拓実、星野陸也、稲森佑貴が頂点を目指して競った。中でも、優勝が絶対条件の星野が追い上げたが、最終日に崩れて優勝は叶わず。キムが逃げ切りで賞金王の座を奪い、87年のデビッド・イシイに続く2人目の米国人賞金王に輝いた。
■谷原秀人が5年ぶりVからの最終戦“リベンジ”を達成
21年11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で、谷原秀人が5年ぶりの優勝を飾った。2打差をつけて首位から出た最終日、金谷拓実らを振り切って逃げ切り優勝。ツアー通算15勝目を達成し、「優勝できてもできていなくても、この位置でやれているのがうれしい」と勝利を噛みしめた。さらに、昨年は惜敗した最終戦も制覇。「43歳で勝てて、若い選手に立ち向かえるという自信と、これからもやっていいけるぞというものが出てきました」と、今季2勝を挙げてロングシーズンに幕を閉じた。
■レジェンドはツアーを不在 ジャンボ尾崎は出場ゼロのシーズンに
74歳のレジェンド、ジャンボこと尾崎将司が、今季は1試合も出ないままで終えた。直近でツアーに出場したのは19年の「ダンロップフェニックス」。同大会をはじめ、棄権する試合も多かったが、同シーズンは全7試合に出場。今季は「中日クラウンズ」、「ANAオープン」、「ダンロップフェニックス」など、例年出場している大会にも姿を見せなかった。