■ドライバーの長尺化で300ヤード超えの飛距離を手にした
風向きが変わってきたのは2010年の秋ごろ。「ツアーを戦ううちに、もう少し飛距離を伸ばそうと考えてドライバーのシャフトを長くしたり、ドローボールを打ち始めてからズレてきましたね」。2010年の秋にはそれまで使っていた44.5インチのドライバーのシャフトを45.5インチと長くした。1インチシャフトを伸ばすとヘッドスピードは1〜2m/s上がるといわれており、松村は「いきなり15ヤードぐらい飛びました」と好感触。この年は2勝を挙げて賞金ランキング5位に入り、ドライビングディスタンスは289.14ヤードと前年より9ヤードほど伸びていた。
「イケるじゃん」。シャフトを長くして結果が出たことで翌11年には、46.5インチまで長くした。条件がそろえば310ヤード飛ぶこともあった。しかし、ヘッドの重さ具合を表すスイングバランスは、ドライバーがD9、アイアンがD2というアンバランス。つまりドライバーはヘッドが重く、アイアンは軽く感じるのだ。若い頃はセンスで使いこなしていたが、ドライバーに合わせてスイングをしていたため、徐々にアイアンショットの精度が落ちた。
■ドローの影響で持ち味のフェードが打てなくなった
ドライバーの長尺化に加えて、「飛距離が出るし、昔打てなかったので憧れていた」というドローボールを打ち始めた影響も大きい。目標よりも左に打ち出して右に曲げるフェードと、目標よりも右に打ち出して左に曲げるドローでは、構えや体の使い方など、すべてが逆になる。
「ドローの動きが体に馴染んでしまって。いつしかフェードが打てなくなっていました」。左に向いてフェードを打とうとすると、左に出てそこから左に曲がる。今まで悩んだことのない左に大きく曲がる“チーピン”に悩ませることとなる。左に曲がる恐怖が頭に植えつけられ、目標より左を向いて構えられず、無意識に右を向いて構えるクセがついてしまった。ティショットのボールは定位置だったフェアウェイではなく、林に入ることも増えていた。
風向きが変わってきたのは2010年の秋ごろ。「ツアーを戦ううちに、もう少し飛距離を伸ばそうと考えてドライバーのシャフトを長くしたり、ドローボールを打ち始めてからズレてきましたね」。2010年の秋にはそれまで使っていた44.5インチのドライバーのシャフトを45.5インチと長くした。1インチシャフトを伸ばすとヘッドスピードは1〜2m/s上がるといわれており、松村は「いきなり15ヤードぐらい飛びました」と好感触。この年は2勝を挙げて賞金ランキング5位に入り、ドライビングディスタンスは289.14ヤードと前年より9ヤードほど伸びていた。
「イケるじゃん」。シャフトを長くして結果が出たことで翌11年には、46.5インチまで長くした。条件がそろえば310ヤード飛ぶこともあった。しかし、ヘッドの重さ具合を表すスイングバランスは、ドライバーがD9、アイアンがD2というアンバランス。つまりドライバーはヘッドが重く、アイアンは軽く感じるのだ。若い頃はセンスで使いこなしていたが、ドライバーに合わせてスイングをしていたため、徐々にアイアンショットの精度が落ちた。
■ドローの影響で持ち味のフェードが打てなくなった
ドライバーの長尺化に加えて、「飛距離が出るし、昔打てなかったので憧れていた」というドローボールを打ち始めた影響も大きい。目標よりも左に打ち出して右に曲げるフェードと、目標よりも右に打ち出して左に曲げるドローでは、構えや体の使い方など、すべてが逆になる。
「ドローの動きが体に馴染んでしまって。いつしかフェードが打てなくなっていました」。左に向いてフェードを打とうとすると、左に出てそこから左に曲がる。今まで悩んだことのない左に大きく曲がる“チーピン”に悩ませることとなる。左に曲がる恐怖が頭に植えつけられ、目標より左を向いて構えられず、無意識に右を向いて構えるクセがついてしまった。ティショットのボールは定位置だったフェアウェイではなく、林に入ることも増えていた。