一方で、アイアンの設計自由度という意味では「鋳造」のほうにメリットがある。砂で作った型に溶かした金属を流し込み、固まった後はその型を崩してモノを取り出すという方式のため、「鍛造」ではできない複雑な設計が可能なのだ。実際、ミスに強かったり、飛びに特化したアイアンの多くは、この「鋳造」によって製造されている。
こういった製造工程の違いもあり、「鍛造」はフィーリングは良いけどミスヒットにシビアな上級者向き、「鋳造」はミスに強いアベレージゴルファー向けというイメージが根強くあった。しかし、近年では一概にそうとは言えないモデルも登場している。
たとえば、PINGの『i59』やテーラーメイドの『P・770』といったアイアンは、鍛造構造によるフィーリングの良さを生かしつつ、ヘッドの内部に比重の違う異素材を複合することで、ミスヒットへの強さを持たせている。「鍛造」であっても、幅広いレベルのゴルファーが使用できるやさしいモデルが増えているのだ。
アイアンを選ぶ際は、こういった製造方法に注目して見ると、より最適なモデルを見つけられるかもしれない。(文・田辺直喜)
こういった製造工程の違いもあり、「鍛造」はフィーリングは良いけどミスヒットにシビアな上級者向き、「鋳造」はミスに強いアベレージゴルファー向けというイメージが根強くあった。しかし、近年では一概にそうとは言えないモデルも登場している。
たとえば、PINGの『i59』やテーラーメイドの『P・770』といったアイアンは、鍛造構造によるフィーリングの良さを生かしつつ、ヘッドの内部に比重の違う異素材を複合することで、ミスヒットへの強さを持たせている。「鍛造」であっても、幅広いレベルのゴルファーが使用できるやさしいモデルが増えているのだ。
アイアンを選ぶ際は、こういった製造方法に注目して見ると、より最適なモデルを見つけられるかもしれない。(文・田辺直喜)