そう考えると、大型アイアンはボールに当たりやすいかもしれないが、フェースを真っすぐ戻すという意味では小ぶりなものよりも難しい可能性が出てくる。実際、ドライバーが大型化したときも同じ理由から、ボールをつかまえられずに右プッシュを連発するゴルファーが増えてしまった。
以前、ゴルフ雑誌ALBAの企画でフェース長の違うアイアンを打ち比べてもらったことがある。このとき、同じテスターが打ったにも関わらず、フェース長の違いによって「スイング軌道」や「ヘッドスピード」が変化することが分かった。
フェース長の長いアイアンはアウトサイド・インの軌道になりやすく、それをアジャストしようとヘッドスピードが自然に落ちる傾向も見られた。一方でもっともバランスよく振れたのはキャビティに多いフェース長76ミリのアイアンで、自然なイン・トゥ・イン軌道で方向性も安定していた。さらに、73ミリのアイアンはさらにつかまりが増し、その影響か、ヘッドスピードがもっとも速くなるという結果が出た。
このように、アイアンは大きいからやさしいとは限らないし、小さいから難しいとも限らない。それぞれにメリット・デメリットがあるので、100切りゴルファーであっても、コンパクトなキャビティが合う可能性も十分にある。
こういった傾向は数年前までのアイアンでは顕著に見られるので、中古クラブなどを探す際には注意してほしい。一方、最新モデルについては少し話が変わってくるので最後に補足しておこう。
ここまで述べてきたアイアンを大型化するデメリットは、メーカーも課題にしていたようで、ヤマハ『RMX VD40』やダンロップ『XXIO 12』といったモデルでは、うまい具合に解消されてきている。複数の素材を複合し、設計を工夫することで、ヘッドを大型しつつも、フェースが真っすぐ戻りやすいアイアンに仕上がっているのだ。
以前、ゴルフ雑誌ALBAの企画でフェース長の違うアイアンを打ち比べてもらったことがある。このとき、同じテスターが打ったにも関わらず、フェース長の違いによって「スイング軌道」や「ヘッドスピード」が変化することが分かった。
フェース長の長いアイアンはアウトサイド・インの軌道になりやすく、それをアジャストしようとヘッドスピードが自然に落ちる傾向も見られた。一方でもっともバランスよく振れたのはキャビティに多いフェース長76ミリのアイアンで、自然なイン・トゥ・イン軌道で方向性も安定していた。さらに、73ミリのアイアンはさらにつかまりが増し、その影響か、ヘッドスピードがもっとも速くなるという結果が出た。
このように、アイアンは大きいからやさしいとは限らないし、小さいから難しいとも限らない。それぞれにメリット・デメリットがあるので、100切りゴルファーであっても、コンパクトなキャビティが合う可能性も十分にある。
こういった傾向は数年前までのアイアンでは顕著に見られるので、中古クラブなどを探す際には注意してほしい。一方、最新モデルについては少し話が変わってくるので最後に補足しておこう。
ここまで述べてきたアイアンを大型化するデメリットは、メーカーも課題にしていたようで、ヤマハ『RMX VD40』やダンロップ『XXIO 12』といったモデルでは、うまい具合に解消されてきている。複数の素材を複合し、設計を工夫することで、ヘッドを大型しつつも、フェースが真っすぐ戻りやすいアイアンに仕上がっているのだ。