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ケガの功名で飛ばし屋に変身 連続出場記録も樹立した宮本勝昌の原点【高校ゴルフ部監督回顧録】

ケガの功名で飛ばし屋に変身 連続出場記録も樹立した宮本勝昌の原点【高校ゴルフ部監督回顧録】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2022年2月28日 17時00分

「本人は全国大会でトップクラスに行けると思っていたんでしょうが、高校生になると層が厚くなる分、簡単には結果が出ませんでしたね。自信があったのか、かなりショックを受けていたようです」と石井氏は語る。高校入学後は思ったような結果が残せず寮生活をしていた宮本は、何度も熱海へ帰ろうと悩んだ。それでも、何のために水城にきたのかを考え、落ち込みそうになる気持ちを奮い立たせた。

「寮の隣に学校の食堂があるんですが、寝た後でも何かひらめくと、夜中に起きてそこにある大きな窓に向かって素振りをしたり、こっそり学校へ行ってボールを打っていたようですね」。しかし、そんな練習熱心な宮本をあざ笑うかのように悲劇が襲う。手首の腱鞘炎に悩まされ、1カ月ほどクラブを握れなくなったのだ。最低でも1カ月はボールを打つことができない状況だったが、宮本は逆にこのピンチをチャンスに変えようとした。

■梅の名所で走り込み重ねて圧倒的な飛距離を手に入れた

足腰を鍛えるために徹底的に走り込むことを決心した。ゴルフ部の練習は放課後の15時45分から18時まで校庭で行われる。宮本は全員でのアップを終えると、学校の近くにある日本三大名園の1つで梅の名所として有名な偕楽園まで行き、一周3キロあるという千波湖のランニングコースをひた走った。途中休憩することなく、同コースをひたすら走り続けた結果、腰回りは大きくなり、見事に下半身が鍛えられた。一気に飛ばし屋の仲間入りを果たしたという。

「手首が弱かったのか、2、3回は腱鞘炎になったのではないでしょうか」。その度に宮本は千波湖で走り込み、ときには校庭で自動車のタイヤをロープでつないだものを体に巻き付けた状態でのダッシュを繰り返した。下半身の安定は飛距離だけでなく、ショットの方向性アップにも役立ち、高校2年、3年時には、同級生の片山晋呉とともに同校の全国高校ゴルフ選手権団体戦の連覇に貢献した。

下半身を安定させてゆったりとしたリズムから、爆発的な飛距離が生まれる宮本のスイング。そのリズムを参考にするプロは多い。ツアー12勝などその後の活躍は周知の通りだが、高校時代の走り込みが一つの転機になったのは確かだろう。

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