規制によって「本当にひどいですよね（笑）」と阿部のドライバーは46インチにせざるを得ない。「データを図っているわけではありませんが、飛んでいない気がしますよね。今までの“一発の飛び”はありませんが、速く振れるトレーニングをしているのでなんとか…」。長尺時は50グラム台のフレックスXのシャフトを使っていたが、60グラム台のフレックスSで振り心地を調整している。

ルールはルール。決まったことは仕方ないので気持ちを切り替えている。「ユーティリティが得意なので、残り距離を200ヤード以内に持っていければ大丈夫だと思います」とパーオン率1位らしく、2打目勝負で戦う。ユーティリティは3番から6番まで入れていて、アイアンは7〜9番まで。より上がりやすいクラブを選んでいる。

プロになって初めて連戦する今シーズン。「シード1年目ですが、シードがあると思わず、昨年良かった大会もいいイメージだけで乗り込まず、1試合1試合しっかり戦いたい。最終戦に出られる1年にしたいですね」。今季の目標は優勝者や賞金ランキング上位など30名しか出られない「ゴルフ日本シリーズJTカップ」への出場。長尺ドライバーは封じられたが、得意のユーティリティを活かして戦う。（文・小高拓）