ドライバーのヘッドはピンの『G425 LST』、シャフトは『ハザーダスSMOKE RDX』で6.5の70グラムを挿している。44.5インチと少し短めだが、硬めの仕様で、ハードヒッターの蝉川にも十分耐えられる。
プロのトーナメントでトップに立つのは初めての経験だが、今大会には中学3年生の頃から7回連続で出場している(19年は中止)、愛着のある大会だ。当然、大学の先輩である松山英樹や金谷拓実の後に続くアマチュア優勝は視界に入っている(国内男子ツアーでは過去5人達成)。
できれば、高校卒業後にプロ転向したかったという蝉川だが、まだ実力が足りないと判断。強い選手が数多くいる東北福祉大への進学を選んだ。蝉川と1打差の2位タイにつけている片岡尚之は当時、同大学の4年生だったが、「すごい1年生が入ってきたなと思いました」という。進学後はなかなか思うようなゴルフができずに苦しんだが、昨年の「日本オープン」で予選通過したことがきっかけになったという。「我慢してピンチをしのいでいけば、予選は通過できるんだなと思いました」と攻めるだけがゴルフではないことも知った。
今年は最終学年であり、QTを受験する予定だが、もちろん今大会で優勝すれば来年の出場権を得られる。
「実は金谷さんがアマチュア優勝を飾った試合では、18番グリーンのそばで見ていたんです。イーグルパットを決めた瞬間、自分がテレビにチラッと映ったんですよね」と笑う。アマチュアが単独首位で予選通過したのは、20年「日本オープン」での河本力以来。このまま最終日まで逃げ切れば、昨年の「パナソニックオープン」を制した中島啓太(日体大4年)以来のアマチュア優勝となる。そのときはもちろん、主役として蝉川の姿がテレビに映し出される。(文・山西英希)
プロのトーナメントでトップに立つのは初めての経験だが、今大会には中学3年生の頃から7回連続で出場している(19年は中止)、愛着のある大会だ。当然、大学の先輩である松山英樹や金谷拓実の後に続くアマチュア優勝は視界に入っている(国内男子ツアーでは過去5人達成)。
できれば、高校卒業後にプロ転向したかったという蝉川だが、まだ実力が足りないと判断。強い選手が数多くいる東北福祉大への進学を選んだ。蝉川と1打差の2位タイにつけている片岡尚之は当時、同大学の4年生だったが、「すごい1年生が入ってきたなと思いました」という。進学後はなかなか思うようなゴルフができずに苦しんだが、昨年の「日本オープン」で予選通過したことがきっかけになったという。「我慢してピンチをしのいでいけば、予選は通過できるんだなと思いました」と攻めるだけがゴルフではないことも知った。
今年は最終学年であり、QTを受験する予定だが、もちろん今大会で優勝すれば来年の出場権を得られる。
「実は金谷さんがアマチュア優勝を飾った試合では、18番グリーンのそばで見ていたんです。イーグルパットを決めた瞬間、自分がテレビにチラッと映ったんですよね」と笑う。アマチュアが単独首位で予選通過したのは、20年「日本オープン」での河本力以来。このまま最終日まで逃げ切れば、昨年の「パナソニックオープン」を制した中島啓太(日体大4年)以来のアマチュア優勝となる。そのときはもちろん、主役として蝉川の姿がテレビに映し出される。(文・山西英希)