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桂川有人、まさかのボギーのち会心バーディ ウィニングショットに導いた“好判断”

桂川有人、まさかのボギーのち会心バーディ ウィニングショットに導いた“好判断”

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2022年4月24日 19時09分

このとき、三谷キャディは「3打目までは完璧で、バーディパットは『ジャストタッチで打ちます』というので、『ボール一個左に外して打とうね』と話していました。そうしたら、パンチが入って左に外れたんです」と状況を説明する。桂川自身は「下りでなかなか強めには打てなかったので、やさしく打とうと思ったんですけど、緊張で手が止まるのを怖がって、逆に強く入っちゃってビューッと抜けちゃった」と語る。メンタル的には「辛かったです。うわーって」とダメージを受けた。

このボギーで星野に追いつかれることになったが、まさかの3パットを打った後も、桂川と三谷キャディはポジティブかつ冷静だった。「きょうはショットが良かったので、17番か18番で1つ獲れればいいかなと思っていました」と三谷キャディが言えば、桂川も「意外と何も考えることはなく、集中できていた気がします」という。

同組の大西魁斗とジャスティン・デロスサントス(フィリピン)が16番でともにバーディを獲っていたため、桂川の打順は最後だった。きょうの17番のピン位置は左で実測は155ヤード。はじめは9番アイアンを握っていた桂川だが、大西のティショットがグリーン手前のラフに外れたのを見て、「風が変わったのかもしれない」と感じた。

予想はしていた。「三谷さんと『きょうはどこかで風が変わるかもしれない』という話はしていたんです」。桂川は「左からの風」から「左からのアゲインスト」に変わったと判断し、9番アイアンを8番アイアンに持ち替えた。持ち球のフェードでピンにかぶって飛んでいったボールは、ピン手前1.5メートルのバーディチャンスについた。桂川はきょう一番のショットを「17番パー3のティショット」と話し、事実これがウィニングショットになった。

1.5メートルの上りのパットをしっかりと決め、18番のティイングエリアのリーダーボードでは、星野がトータル23アンダーでホールアウト、トータル24アンダー・単独トップに桂川の名前があった。最後の18番パー4について、一番近くで見ていた三谷キャディはこう振り返る。

「左のバンカーとか木にかすったりするのが嫌だったので、ティショットは右サイドに真っすぐ打ちました」。周りで見ていた人は、フェードヒッターである桂川のボールが右に飛び出していくのを見て少しヒヤッとしたかもしれないが、実は計算通り。ボールはフェアウェイの右サイドギリギリをとらえた。

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