時間にして10分近く、時松は手を上げ続けた。詰めかけたファンへの感謝、試合を開催してくれる主催者への感謝、スポンサーへの感謝。コロナだからこそ身にしみて感じた大会開催の大変さ、ファンのありがたみ。昨年秋頃から時松はこの手を高々と突き上げる感謝のポーズを忘れない。
「優勝争いに絡めたらいいですけど、自分のやりたいゴルフに近づけたらそれでいい」。2年間の会長職を経て少しだけ鈍った感覚はいいわけにはしない。言葉の裏には優勝をにらむ強い思いもあるはずだ。前会長の逆襲はここから始まる。(文・高桑均)
「優勝争いに絡めたらいいですけど、自分のやりたいゴルフに近づけたらそれでいい」。2年間の会長職を経て少しだけ鈍った感覚はいいわけにはしない。言葉の裏には優勝をにらむ強い思いもあるはずだ。前会長の逆襲はここから始まる。(文・高桑均)