＜アジアパシフィックオープンゴルフ ダイヤモンドカップ　最終日◇15日◇大洗ゴルフ倶楽部 （茨城県）◇7163ヤード・パー70＞

最終日のチャージは叶わなかった。首位と7打差から出た石川遼は5バーディ・4ボギー・1ダブルボギーの「71」と一つ落とし、トータル1オーバーの26位タイで13年ぶりの大洗の戦いを終えた。

UTでアプローチする石川遼

大会前にも語っていたのが「結果のことは考えず」。最終日になって「優勝争いしていたらそのときは意識する」と話していたが、結果的には上位に絡めず。それでも課題をこなしていく姿は、4日間一貫して変わらなかった。

最後はダブルボギー、ボギー上がりと大洗のワナにはまったが、「悔しいけど、そんなにすごく悪い感じではなかった」と表情には充実感もにじむ。「ショートアイアンの感じが前の中日クラウンズと比べたらよくなっている」と一つずつ課題をクリアし、来週は1週間休みをとって調整を重ねる予定だ。

「やりたいことはできたりできなかったり、みたいな感じですが、収穫もあったので次が楽しみです」。次は23日に行われる「全米オープン」日本最終予選会にエントリー、その後は「〜全英への道〜ミズノオープン」に参戦。スイング改造、ギア変更などを試しながら「やるべき事はたくさんある」。終わりなき進化への道は、まだまだ続く。（文・高桑均）