「59」を出してトータル22アンダーでホールアウトした時点で、「23(アンダー)か24(アンダー)は絶対いく」と、近藤はプレーオフには残れないと確信していた。実際、大槻智春がトータル23アンダーでプレー中だった。しかし、大槻が1つ落としてホールアウトしたことで、近藤と大槻、今平周吾がトータル22アンダーで並びプレーオフへ。最後は今平に敗れたが、再び取材エリアにやってきた44歳の表情には充実感が浮かんでいた。
「久しぶりだったので、何て言うのかな…。ドキドキなのか、なんかよくわからなかったですね。本当は『(優勝して)おじさん、頑張ったね』って言われたかったんだけど(笑)、それは残念。ただ、プレーオフの緊張するなかでもいいショットが打てるっていうのは、自分のなかで良い感触。メンタル的に3年くらい苦しくて自信もなくしていたけど、『59』も出せたし、ちょっとずつ自分のなかで進んでいる。自信を取り戻してもっといいゴルフがしたいなと思いますね」
優勝した今平にはプレーオフ前に「すごいですね」と言われ、「単純にうれしいよね。スコアがすべてだから」と近藤。17年に16年間守り続けてきた賞金シードから陥落し、19年には前年に返り咲いたシードの座から再び退いた。昨シーズンは生涯獲得賞金25位以内の資格で出場して、シード復活を果たしている。
「来月45歳だしね。宮本勝昌さん(49歳)とか藤田寛之さん(52歳)とか頑張っている選手を見れば、まだ若いなって感覚はあるけど、1年でも長く、そういうことをモチベーションにやっている部分もある。こういうゲームを若い選手とやれるのはうれしいです」
いまでは「朝の練習場は本当につらい」と体の衰えを感じている近藤だが、キラキラとした目の輝きはベテランのそれではなかった。(文・下村耕平)
「久しぶりだったので、何て言うのかな…。ドキドキなのか、なんかよくわからなかったですね。本当は『(優勝して)おじさん、頑張ったね』って言われたかったんだけど(笑)、それは残念。ただ、プレーオフの緊張するなかでもいいショットが打てるっていうのは、自分のなかで良い感触。メンタル的に3年くらい苦しくて自信もなくしていたけど、『59』も出せたし、ちょっとずつ自分のなかで進んでいる。自信を取り戻してもっといいゴルフがしたいなと思いますね」
優勝した今平にはプレーオフ前に「すごいですね」と言われ、「単純にうれしいよね。スコアがすべてだから」と近藤。17年に16年間守り続けてきた賞金シードから陥落し、19年には前年に返り咲いたシードの座から再び退いた。昨シーズンは生涯獲得賞金25位以内の資格で出場して、シード復活を果たしている。
「来月45歳だしね。宮本勝昌さん(49歳)とか藤田寛之さん(52歳)とか頑張っている選手を見れば、まだ若いなって感覚はあるけど、1年でも長く、そういうことをモチベーションにやっている部分もある。こういうゲームを若い選手とやれるのはうれしいです」
いまでは「朝の練習場は本当につらい」と体の衰えを感じている近藤だが、キラキラとした目の輝きはベテランのそれではなかった。(文・下村耕平)