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ここ20年で一番ラフが短いツアー選手権 狙いは「距離を長くするため」【ツアーディレクターに聞く】

ここ20年で一番ラフが短いツアー選手権 狙いは「距離を長くするため」【ツアーディレクターに聞く】

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2022年6月2日 07時41分

田島には「海外で戦える選手を育てたい」という思いもある。「海外で戦っていくためには、距離の長いコースに対して戦っていくことが必要です。それに、日本の選手は池があるホールでアグレッシブにいけない傾向があります。海外では池の際に立っているピンにも打っていかないといけない。その狙っていく部分を17番で出したい」と話す。

481ヤードと距離が長い17番パー4は、スコアを落とさずに切り抜けることが勝敗を分けるキーホール。昨年大会の4日間の平均スコアは4.494と一番難易度が高かった。やや右にドッグレッグしていくティショットは、フェードボールでないとフェアウェイに置くのが難しく、右のOBは浅い。そしてセカンドショットは池越えとなる。

水曜日に行われたプロアマでは、風がアゲンストだったため、セカンドで200ヤード以上残る選手が多かった。ロングアイアンもしくはユーティリティでの正確なショットが求められるのだ。前回大会覇者の木下稜介は、この難しい17番を4日間2バーディ・ボギーなしで乗り切り、「それが勝てた要因」と振り返る。

今年の17番は右サイドにファーストカット、セカンドカットを設けて芝の短いエリアを拡大。昨年までならラフに入れば、グリーン左サイドのフェアウェイにレイアップして3打目勝負でパーを拾うゴルフだったが、今年はラフからでも狙うことが可能になる。残り200ヤードのラフから池越えでグリーンを狙っていく状況は、米ツアーでは当たり前のようにあるが、日本ではあまりない。

「ラフが短いといってもスポッとボールが入るので、それなりのパワーや技量、マネジメント能力が無いと攻めていけない。狙うのか狙わないのか、とにかく選手に迷わせるのがテーマです」と田島はいう。

では、今年のセッティングについて選手たちはどう思っているのか。

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