あのアーノルド・パーマー（米国）から『キング・オブ・スイング』と呼ばれた極上のフェードヒッターによる指導は、効果テキメンだったようだ。その翌週の初日にいきなりホールインワンを達成。その翌週のきょうもホールインワンと、伊澤のフェードレッスンがかなり効いている。

実際、きょうの13番は左にピンが切ってあり、ドローで狙いやすい状況だったが、「ちょっとピンより左に出してフェードで打ちました」と尾崎。165ヤードを7番アイアンで抑えめに打ったボールは、狙い通りに1ピン手前に落ち、ラインに乗ってカップに吸い込まれた。

「入った瞬間は見えました。すぐ後ろを振り返って、何の懸賞がかかっているか確認しました」と、『BMW HOLE-IN-ONE AWARD THE 8』と大きく書かれた看板を見てニンマリ。「伊澤さんになにかメッセージを」と振ると、「一緒に（この車で）ドライブ行きましょう」と尾崎は笑いながら答える。前人未踏の3週連続については「来週ありますね」と最後までテンションは高かった。

ちなみに、尾崎は徳島県出身だが、同じ徳島県出身の尾崎将司、健夫、直道の三兄弟とは「よくいわれます。血が入ってたらいいんですけど、関係ないです」という。