今年のABEMAツアーの「ジャパンクリエイトチャレンジ in福岡雷山」を引き合いに出す。昨年まではパー72設定で実施していたが、今年は距離設定(6905ヤード)を変えずにパー71で行われた。2日目の予選カットラインは3アンダー。パー72で考えれば5アンダーである。平本自身も出場した2014年大会のことを思い出した。当時は2日間競技だったが、優勝スコアは8アンダー。平本は5アンダーで6位タイに入っている。
「数年前は5アンダーでトップ10に入るのに、今は予選通過がギリギリです。やっぱりスコアを伸ばさないといけないんです。今週の大会も10年前だったら予選通過ラインはイーブンとか1アンダーでしょう。カットラインは2打ぐらい違うと思います」。出場選手全体のレベルが上がっている。
「昔だったら丁寧にゴルフをやって2アンダーでナイスプレーと言われましたが、今は6アンダー、7アンダー出さないといけない感覚です。いい位置で回っていると守りたくなるけど、今はそれでは置いて行かれてしまいます」。この日の8ホール全部でバーディを取る意識を持って4ホールで成功。仮にアウトがパープレーなら予選落ちに終わっている。
バーディを取るといっても決して無謀に攻めるわけではない。「安パイだけどバーディが獲れるところに乗せればいい。その狙いでミスをしたら仕方がない。難しいホール、難しいピン位置だからパーでいいと思うとボギーになるんです。バーディを取ることが大切です」。今年初出場の舞台でもスコアを伸ばすことの大切さを肌で感じた。
「僕はもともとバーディを量産するタイプではありません。パー5でしっかりバーディを取って、ほかでは無理をしない。でも、今はどこでもバーディを取らないとここには残れない。激流で泳ぐみたいな感覚。のらりくらりでは流されてしまいます。スコアを伸ばすゴルフに慣れていかないといけないと思うんです」。普段通りのゴルフをやった前半は2つ落とし、“最近のゴルフ”の意識を持った後半に4つ伸ばせた。
20代の選手はドライバーで300ヤード飛ばすのは珍しくなく、それでいて大曲をしない時代。道具や技術の進化もあるが、確実に数年前よりレベルが上がっている。「若い選手はスコアが伸びるからといって危ないゴルフをしているわけではないんです。最終的にはパッティングになりますが、『パーでいい』と『バーディを取ろう』の意識では結果も違ってくると思います」。若い世代が増えてゴルフが変わった。平本も必死にくらいつく。(文・小高拓)
「数年前は5アンダーでトップ10に入るのに、今は予選通過がギリギリです。やっぱりスコアを伸ばさないといけないんです。今週の大会も10年前だったら予選通過ラインはイーブンとか1アンダーでしょう。カットラインは2打ぐらい違うと思います」。出場選手全体のレベルが上がっている。
「昔だったら丁寧にゴルフをやって2アンダーでナイスプレーと言われましたが、今は6アンダー、7アンダー出さないといけない感覚です。いい位置で回っていると守りたくなるけど、今はそれでは置いて行かれてしまいます」。この日の8ホール全部でバーディを取る意識を持って4ホールで成功。仮にアウトがパープレーなら予選落ちに終わっている。
バーディを取るといっても決して無謀に攻めるわけではない。「安パイだけどバーディが獲れるところに乗せればいい。その狙いでミスをしたら仕方がない。難しいホール、難しいピン位置だからパーでいいと思うとボギーになるんです。バーディを取ることが大切です」。今年初出場の舞台でもスコアを伸ばすことの大切さを肌で感じた。
「僕はもともとバーディを量産するタイプではありません。パー5でしっかりバーディを取って、ほかでは無理をしない。でも、今はどこでもバーディを取らないとここには残れない。激流で泳ぐみたいな感覚。のらりくらりでは流されてしまいます。スコアを伸ばすゴルフに慣れていかないといけないと思うんです」。普段通りのゴルフをやった前半は2つ落とし、“最近のゴルフ”の意識を持った後半に4つ伸ばせた。
20代の選手はドライバーで300ヤード飛ばすのは珍しくなく、それでいて大曲をしない時代。道具や技術の進化もあるが、確実に数年前よりレベルが上がっている。「若い選手はスコアが伸びるからといって危ないゴルフをしているわけではないんです。最終的にはパッティングになりますが、『パーでいい』と『バーディを取ろう』の意識では結果も違ってくると思います」。若い世代が増えてゴルフが変わった。平本も必死にくらいつく。(文・小高拓)