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羽生結弦さんの“プロ転向”に見るフィギュアスケート界とゴルフ界の違い
羽生結弦さんの“プロ転向”に見るフィギュアスケート界とゴルフ界の違い
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所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net
配信日時: 2022年7月29日 03時25分
最後にプロとの境界線についてだが、ゴルフと違い、フィギュアスケートにはプロテストはない。ある意味、連盟の登録を外れた時点でプロスケーターとなる。知名度のある選手ならアイスショーを開催したり、出演することで収入を得られるが、そのような選手ばかりとは限らないのが現実だ。その場合は審判の資格を取ったり、振付師やコーチ、スケート教室を開くなどの道に進むが、最初はコーチや振付師のアシスタントなどを行ったりする下働きから始めることの方が多いという。また、アイスショーにはオーディションがあり、そこで合格して出演する道もある。
以前は、練習環境が整っていた大学を卒業するときにプロへ転向することが多かったが、最近は競技を続けたいと思う選手が増えているらしく、その場合は自分で支援してくれる企業を探し、午前中は仕事をして午後からは練習するというスタイルで生活しているという。
ゴルフの場合は、ご存じのように男女ともにプロテストがあり、それを通過して初めてプロゴルファーとなる。ただし、トーナメントに出場するには、ファイナルQTで上位に入らなければならない。
ゴルフではアマチュアの競技はあまり注目されず、観戦する場合はプロの試合がメインとなる。フィギュアスケートでは、日本の場合はまだまだアマチュアの競技がメインだが、競技自体の歴史が長い国では、プロのアイスショーもかなり人気が高い。日本も羽生さんのプロ転向により、今まで以上にアイスショーが注目される可能性は十分ある。1人の選手がどこまで影響力があるのかわからないが、仮に成功した場合は、男子ゴルフ界にもいいヒントになるだろう。その意味でも、新たな可能性に挑戦する羽生さんにはぜひとも成功してもらいたいところだ。(文・山西英希)
以前は、練習環境が整っていた大学を卒業するときにプロへ転向することが多かったが、最近は競技を続けたいと思う選手が増えているらしく、その場合は自分で支援してくれる企業を探し、午前中は仕事をして午後からは練習するというスタイルで生活しているという。
ゴルフの場合は、ご存じのように男女ともにプロテストがあり、それを通過して初めてプロゴルファーとなる。ただし、トーナメントに出場するには、ファイナルQTで上位に入らなければならない。
ゴルフではアマチュアの競技はあまり注目されず、観戦する場合はプロの試合がメインとなる。フィギュアスケートでは、日本の場合はまだまだアマチュアの競技がメインだが、競技自体の歴史が長い国では、プロのアイスショーもかなり人気が高い。日本も羽生さんのプロ転向により、今まで以上にアイスショーが注目される可能性は十分ある。1人の選手がどこまで影響力があるのかわからないが、仮に成功した場合は、男子ゴルフ界にもいいヒントになるだろう。その意味でも、新たな可能性に挑戦する羽生さんにはぜひとも成功してもらいたいところだ。(文・山西英希)