若いときの石川も含めてツアープロたちは当然、行っては行けないエリアを頭に入れてショットを打っている。それを以前の石川は「感覚でそこに行かないように打っていた」のを、いまは「狙い方からクラブの選び方、弾道のイメージもそこに行っちゃ行けないというところから全部決まってくる」と、細かく計算するようになった。以前は「ミスしたときのことを考えていなかった」が、いまは出る可能性が高いミスから逆算してショットを組み立てている。
リスクを回避する守備的なマネジメントに聞こえるが、その先に石川は攻撃的なゴルフを思い描く。「最初の頃は、自分でもリスクを取らないでやる方向にシフトしている感じがしていたんですけど、しっかりと攻められるスイングとショットを身に着ければ、昔から自分が持っているアグレッシブな部分をいまのゴルフに取り入れていける」。
攻撃的なゴルフで同じ「65」というスコアが出たとしても、昔と今では内容と再現性がまったく違うと考えている。2年半前から取り組んでいるスイング改造が実を結び、もともと得意としているショートゲームに磨きがかかれば、再びあの石川遼のバーディ列車が見られるだろう。(文・下村耕平)
リスクを回避する守備的なマネジメントに聞こえるが、その先に石川は攻撃的なゴルフを思い描く。「最初の頃は、自分でもリスクを取らないでやる方向にシフトしている感じがしていたんですけど、しっかりと攻められるスイングとショットを身に着ければ、昔から自分が持っているアグレッシブな部分をいまのゴルフに取り入れていける」。
攻撃的なゴルフで同じ「65」というスコアが出たとしても、昔と今では内容と再現性がまったく違うと考えている。2年半前から取り組んでいるスイング改造が実を結び、もともと得意としているショートゲームに磨きがかかれば、再びあの石川遼のバーディ列車が見られるだろう。(文・下村耕平)