若い頃は300ヤード級の飛距離がウリ。「昔は飛ぶけど曲がっていた。今は270〜280行けばいいけど、曲がらなくなった」と飛距離と引き換えに安定感を手に入れた。4年ぶりのレギュラーツアーでも「シニアに出ているのでそれほど」緊張もせずに堂々とプレーをしている。
本来、渡部の枠は同コース所属プロの大先輩で2013年の「全米プロシニア」覇者の井戸木鴻樹だった。しかし、2週ほど前に右腕を肉離れして出場を断念。渡部に出番が回ってきた。「小野東洋といえば井戸木さんですからね。代わりにはならんと思っていた。僕でええんかって(笑)」と謙遜(けんそん)するが、ここまで井戸木の代わりを十分に務めている。初日の成績を受けて井戸木からは「がんばっとるな〜、いっとけー」と激励の言葉が届いた。
首位の宮本勝昌とは2打差。少し気が早いが、今大会で優勝した場合、1995年の「ゴルフダイジェストトーナメント」で優勝したスチュワート・ジン(豪州)の46歳135日を抜く最年長初優勝者になると同時に、1992年に45歳で初シードを獲得した井上久雄の記録を更新する最年長初シード選手となる。「そんな、ぼちぼちやります(笑)」と銀縁眼鏡がきらりと光る。
今週はもともとコース側のスタッフとして「“雑用”的なお手伝いで裏方」をする予定が急きょ、フィールドで輝く立場になった。週末もかつて憧れた舞台を存分に楽しむ。(文・小高拓)
本来、渡部の枠は同コース所属プロの大先輩で2013年の「全米プロシニア」覇者の井戸木鴻樹だった。しかし、2週ほど前に右腕を肉離れして出場を断念。渡部に出番が回ってきた。「小野東洋といえば井戸木さんですからね。代わりにはならんと思っていた。僕でええんかって(笑)」と謙遜(けんそん)するが、ここまで井戸木の代わりを十分に務めている。初日の成績を受けて井戸木からは「がんばっとるな〜、いっとけー」と激励の言葉が届いた。
首位の宮本勝昌とは2打差。少し気が早いが、今大会で優勝した場合、1995年の「ゴルフダイジェストトーナメント」で優勝したスチュワート・ジン(豪州)の46歳135日を抜く最年長初優勝者になると同時に、1992年に45歳で初シードを獲得した井上久雄の記録を更新する最年長初シード選手となる。「そんな、ぼちぼちやります(笑)」と銀縁眼鏡がきらりと光る。
今週はもともとコース側のスタッフとして「“雑用”的なお手伝いで裏方」をする予定が急きょ、フィールドで輝く立場になった。週末もかつて憧れた舞台を存分に楽しむ。(文・小高拓)