＜バンテリン東海クラシック　最終目◇2日◇三好カントリー倶楽部 西コース（愛知県）◇7300ヤード・パー71＞

2位に4打差の首位から出た桂川有人は、2バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「74」と3つ落としてトータル12アンダー。2つ伸ばした河本力に逆転されて2位に終わった。

桂川有人も脱帽する河本力のパワフルスイング【動画】

3日間で15アンダーと伸ばしていたが、「今日は思うように自分の体をコントロールできていなかった」と最終日は苦しい展開。2番パー5でバーディ先行としたが、6番パー4でボギー。そこから歯車がずれて7番ボギー、8番はダブルボギーと崩して、前半の時点で河本に並ばれた。

後半に入って10番でバーディを奪うが12番パー5でボギーを叩くなど流れを変えられない。首位に並ぶ河本が15番パー5でイーグルを奪って2打のビハインド。「このコースは終盤、曲げたらトラブルになりやすいホールが多いので最後まで何があるか分からない」と集中を切らさない。河本が16番、17番で連続ボギーと再び並んで迎えた18番パー4。先に打った桂川のバーディパットはわずかに外れ、河本がバーディパットを決めて万事休す。

河本とは最終組で同組対決。1学年下で学生時代からよく知る長距離砲に脱帽だった。「飛距離はアドバンテージではあると思いますが、飛ぶ分、精度は落ちるというか難しいと思う。その中で（河本は）真っすぐ飛ばして飛距離を出しているところに凄さを感じました」。4日間の平均飛距離を見ると桂川の288．63ヤード（34位）に対して、河本は325．88ヤード（1位）と40ヤード近く差がある。それでもショットの精度の高さに驚いた。「それこそ世界で活躍していくんじゃないかなと」と勝者を称えた。