練習日には松山英樹と9ホールの練習ラウンドを行い、本戦では米ツアーを主戦場とする選手たちと4日間一緒に回り、「ティショットの精度とか、150ヤード以内とか、スピンコントロールとか、あとはグリーン周り」と多くの場面で差を感じた。ショートゲームに関しては「自分的にピンチだという場面でも簡単に切り抜けてく」ところを何度も目の当たりにした。

岩崎は初日に「76」を叩いて6オーバーと大きく出遅れ、2日目はイーブンパーの「70」、3日目と最終日はそれぞれ「69」「68」とアンダーパーをマークして挽回したように見えたが、「位置的にプレッシャーも何もかからないところなので、そこで自信がつくこともない」と本人は切り捨てる。

「思った以上に差を感じた。これから時間があまりないので、集中して練習していきたいです」と、来年のコーンフェリー・ツアーのQTまでの約1年間で差を詰めたいと考えている。国内男子ツアーでは10位のドライバーの飛距離に関しては「通じる」と感じたものの、ZOZOでは「平均か普通くらい」とアドバンテージにはならなかった。

目指す世界の壁は、近づいてみたら2人の想像以上に高かった。しかし、それを20代前半で経験できたことは、今週の日本オープンや、後半戦の戦い、そしてまだまだ続いていくゴルフ人生の起爆剤となったに違いない。