男子ツアーの出場資格は、賞金シードのほかにツアー優勝者、前年度大会の成績上位10名、直近大会の成績上位者など、女子ツアーよりも多く存在して、その人数も多い。さらにQT資格での出場は優先度が低く、リランキング1位につける岩崎でさえも、出場可能人数が少なくなる秋口以降はウェイティングせざるを得ないのだ。

「出られなかったらしょうがないけど、コースに来たら練習できるので。次の試合に向けて、来年に向けて、基本的な練習をしっかりできる」と、火曜日にコース入り。そして出場が叶い、こうして優勝争いを演じている。

上位でプレーするのに慣れてきたか、という問いにも「そうですね」と答え、怖気づくことはもうない。むしろ「勝ちたいです」と勝利への熱意をあらわにする。伸ばしあいのコースで首位とは2打差。最終日はトップに立つ星野陸也との最終日最終組でのプレーが待っている。「あすも伸ばさないと勝てない。一打一打集中して、焦らずバーディを積み重ねていければ。目の前のできることをやっていけたらと思います」。今シーズンも残り少ないとはいえ、やはり“憂い”は断っておきたい。優勝すれば一発逆転で、ウェイティングとはおさらばだ。