3番ユーティリティで打ったボールは、プラン通りしっかりと木を超えて花道方向に飛ぶ。グリーンのセンターより手前に着地すると、傾斜に沿って左奥に切られたピンに向かって転がり、カップをかすめてギャラリーの悲鳴ともとれる歓声が沸いた。ピン左1メートルに止めるスーパーショットだった。

「パターよりラインが出ていましたね（笑）」と納得のショットに笑みも見せる。ただ、イーグルを奪って折り返しても、後半は1バーディ・1ボギー。流れを変えることはできなかった。

「今まで見たことのないカップ位置もありましたし、わりと難しいところに切っている印象があります。内容もよくなかったので、まずはあす、いい内容をしっかり目指してやるだけですね」と気持ちを切り替えた石川。あすも自分のやるべきことをやり続けるだけだ。（文・小高拓）