レギュラーツアーにはここまで予選通過は5試合。「日本プロゴルフ選手権」の20位タイが最高成績。「優勝とかは厳しいですが、うまくいけばなんとかやれるんじゃないかとは感じています。やっぱりレギュラーツアーに出たいですよ」。59歳でシードを獲得したことのある室田淳の背中を追いかける。

プロ入り30年が経ってもやっぱり国内最高峰のツアーへの気持ちは変わらない。昨年はQTの最終からエントリーできたが今年は3次から。「レギュラーでがんばるためにも、予選会をがんばりたい」と来季の出場権を得るために下から這い上がる構えだ。

3週前の「マイナビABCチャンピオンシップ」では初日11位タイながら、終わってみれば60位。「予選はよくても決勝でスコアを落とすのが“シニアあるある”。予選通過に全力を尽くし過ぎちゃう（笑）。今週は1つでも上位にいって、来週に勢いをつけたい。毎日60台で回りたい」と話す。

最近の手嶋の武器は来季モデルのミズノ「ST−X230」。この秋からSTシリーズの新モデルを契約プロは使用している。「飛距離は伸びていますし、振りやすくてとにかく曲がらない。安定しています。雨の日にボールが右に滑ることなくしっかりつかまります」とティショットからの組立がラクになっているという。

過去2シーズンの今大会ではシード権の行方が気になっていたが、今週は重い空気にはなっていない。「試合に出してもらうことに感謝しています。シニアあるあるにならないように頑張ります」。20代前半世代が台頭するなか、54歳はまだまだ存在感を示したい。