＜カシオワールドオープン　初日◇24日◇Kochi黒潮カントリークラブ（高知県）◇7335ヤード・パー72＞

国内男子ツアーは賞金シード争いの最終戦を迎えている。2シーズンシードを守る中西直人は現在賞金ランキング82位と喪失のピンチ。初日は5バーディ・2ボギーの「69」で回り30位タイで滑り出した。終盤に来てショットの状態が上向く中西は、この試合を“集大成”と位置付け、シード権保持を狙う。

夕方の土佐湾も乙なものです【写真】

来季の出場権を獲得できるのは賞金ランキング上位65名。JGTOのホームページ等に記載される賞金ランキング表には、義務試合数不足でランキングから除外されるスコット・ビンセント（ジンバブエ）、金谷拓実、朴相賢（韓国）、黄重坤（韓国）の4名と、海外獲得賞金を加算するための義務試合数不足のショーン・ノリス（南アフリカ）が含まれているため、現状では70位のマイケル・ヘンドリー（ニュージーランド）がボーダーライン。獲得賞金は991万4142円となっている。

ヘンドリーと中西の差は約175万円。最低でもトップ20には入りたい位置にいる。今季から選手会副会長に就任した中西は二足のわらじを履いた1年。会議なども多く「夏場まではほとんど練習できなかった」と多忙を極めた。思うような結果を残せずにいたが、スイング中にフェースがクローズになり過ぎることが分かった。10月にはスイング改造に着手。「テークバックからオープンフェースのイメージで振っています、それでもクローズになるんですけど」とイメージを変えたことで「三井住友VISA太平洋マスターズ」では優勝争いに絡み、12位タイに入った。

引き続きショットの感触はよく初日は、「すごくいい感じでゴルフができています。最後（9番）のボギーは悔しいですが、アンダーパーで回れたので最低条件はクリアしている」とうなずく。