＜カシオワールドオープン　3日目◇26日◇Kochi黒潮カントリークラブ（高知県）◇7335ヤード・パー72＞

決勝ラウンドに入ってティイングエリアを前方に出し、470ヤードから325ヤードに設定された16番パー4には「ワンオンイーグル賞」がかけられていた。ドライバーを握った小平智はピン左4メートルに乗せると、下りのスライスラインを流し込んでイーグル。両手を高々と上げて喜びを見せた。今の調子の良さが表れたホールといえる。

米国でフェアウェイキープ率2位！　小平智のドライバースイング【連続写真】

イーグル賞は100万円だが複数均等割り。小平を含めて4人が達成しており「4人って聞いてテンション下がりました」と笑って話すが、優勝戦線の中で大きなイーグルだった。首位のチャン・キム（米国）と同じく「64」をマークし、その背中をピッタリと追走。射程圏内の4打差3位タイで最終日を迎える。

今週は優勝へのモチベーションは高い。2018年から米ツアーへ本格参戦し、来季も米国を主戦場とするため、優勝して日本での複数年シードを得たい気持ちはもちろんある。だが、それ以上に「大切な友人」に勝利を届けたいという。

今週は「僕が落ちこんだときに米国にも遊びに来てくれる」という自営業の大濱悟さんにキャディバッグを預ける。大濱さんはプロゴルファーの友人も多く、先輩の紹介で10数年来の付き合いとなる。小平が日本にいるときは年に1〜2回キャディを務めてくれていたが、今回は久しぶりのタッグだ。