＜ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前情報◇30日◇東京よみうりCC（東京都）◇7023ヤード・パー70＞

前週の「カシオワールドオープン」で、最終戦を待たずして賞金王を決めた比嘉一貴。それもあって、いつもは賞金王争いに盛り上げる最終戦も、今年は雰囲気がちょっと違う。

頭一個分の身長差【写真】

4年連続4度目の今大会に挑む比嘉が優勝すれば、達成される記録がある。伊澤利光が2001年に記録した年間最多賞金額、2億1793万4583円を抜くのだ。比嘉の現在の獲得賞金は1億8004万1233円。今大会の優勝賞金は4000万円なので、ツアーで初めて2億2000万円を超えることになる。

2位の賞金は1500万円のため、2億円突破は優勝が絶対条件。「2億円突破も世界ランクを上げるにも優勝しないとっていう状態なので、そういう面では細かいことを考えずに優勝を目指して、できたら記録的なご褒美があるんじゃないかと思っている。優勝しかないっていうところではわかりやすくていいかな」。

メジャー大会やWGCといったビッグトーナメントの出場資格においては、世界ランクの重要度が高い。比嘉の世界ランクは現在72位。オフシーズンの間は世界ランクが下降することを踏まえると、“有終の美”で世界ランクを押し上げておきたい。