<~全英への道~ミズノオープン 2日目◇24日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7461ヤード・パー72>
顎偏位症の治療に専念していたこともあり、今季初出場となる今大会については「分からないことだらけ」と不安を口にしていた池田勇太。しかし、蓋を開けてみれば連日の「69」と好プレー。首位とは3打差、トータル6アンダー・5位タイと好位置で決勝ラウンド進出を決めた。
予選ラウンドの自己評価は「この2日間は自分なりによく頑張ったんじゃないかと思います」。さらに穏やかな初日と打って変わり、風速5メートルの強い風が吹いた中でも「特にフロントナインはそこそこできたかな」と疲れた表情を見せながらも、この言葉を聞く限り納得のラウンドだったとうかがえる。
5位タイでの決勝進出も「そうは言ったってまだ2日。あすの朝も同じ状況でいられるかと言ったら多分それは無いので、そっちの不安が強いですね」と体調面が依然として気がかりだ。さらに、「感覚を取り戻したっていう感じは一つもない」とまだまだゴルフは手探り状態。そのなかでも「今までやってきたことがそんなに間違ってないというのは分かった」。今までの取り組みの成果が結果として表れたことは救いだった。
気が早いが優勝も?と考えてしまうが「全くありません」と若大将は断言。「終わったばっかりでどっと疲れも出ている。限られた時間をどう使うかは自分次第なので、うまくやるしかないと思います」と好結果に浮かれる素振りは一切見せなかった。ラウンド後の練習は控え、しっかり休息を取ることを優先。週末に備えた。(文・齊藤啓介)