＜コカ・コーラ東海クラシック　3日目◇29日◇三好カントリー倶楽部 西コース(7,315ヤード・パー72)＞

　愛知県の三好カントリー倶楽部を舞台に開催されている国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」の3日目。初日は1打差2位タイと好スタートを切ったが、2日目に“76”を叩きトータル1オーバーの18位タイに急降下した平塚哲二。目標どおり予選を通過し、迎えた決勝ラウンド1日目のこの日、5バーディ・1ボギーの68をマーク。スコアを4つ伸ばし、首位と2打差の5位まで順位を上げた。

平塚哲二の今季成績

　昨日は「ガチャガチャなゴルフだった」と散々な内容でスコアを崩した平塚だったが、この日は1番で115ヤードのセカンドをベタピンにつけおはようバーディ。3番でも2メートルのバーディパットを沈め快調なスタートを切る。5番パー3ではボギーとするが、折り返した後は「ティショットが安定した」と3つのバーディを奪いホールアウトした。

　昨日はスポンサーのパーティがあり12時までシャンパンなどを飲んでいたという平塚。ツアー屈指の酒豪として知られるが、流石に今朝は「今日は酔拳(酒に酔っ払ったかのような独特な動きが特徴の中国拳法)か…」と厳しい戦いを予想していたが、「こんなスコアで回れると思わなかった」とこの結果には本人もビックリ。深酒をしようとしまいとプレーにはあまり影響がないらしいが、「すこしボーっとしてたほうが良いのかな」と豪快に笑った。

　約1年ぶりの優勝が狙える位置につけた平塚。「こういう位置にいられるのは幸せですね。楽しめたらいいですけど(笑)。こういう難しいコースで1個のバーディを活かせるゴルフができたら」。優勝して飲む酒は格別などいう平塚。明日は“勝利の美酒”に酔うことができるか。