＜ブリヂストンオープン　最終日◇21日◇袖ヶ浦カンツリー倶楽部(7,119ヤード・パー71)＞

　千葉県にある袖ヶ浦カンツリー倶楽部で開催されている、国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」。大混戦の中迎えた最終日、3位タイスタートの谷口徹が前半で首位の藤田をとらえると、一時は藤田、ドンファンらにトップを明け渡すも16番のバンカーショットをピンそばに寄せバーディを奪い、優勝争いの最前線に復帰。そして、最終18番パー5で約100ヤードからウェッジで放ったショットが直接カップインし、イーグル奪取。劇的な逆転劇で自身初となる大会連覇を果たした。

首位で最終日を迎える藤田、「谷口さんは約束を破りました」

　「打った瞬間、逆光でボールが消えちゃうんですよね」と、ボールの行方は分からなかったがギャラリーの歓声で「良い場所に行ったんだろうな」と感じたが、入ったのかどうかは分からなかった。同組のすし石垣が1番最初にチップインイーグルだと気づいた。走っていくすしを見て「僕のイメージ変わっちゃうし、あいつには付き合いたくなかったんですけど(笑)」せっかく走って行った同僚とタッチしてやらないといけないかな、との気遣いから、「プレーオフがあるかなと思って」体力を気にしつつ息を切らし走った。

　「あんだけ走ったらテンションも上がっちゃったし、その後はフーフー言いながらクールダウン」してました。と、呼吸を整えながら最終組を待った。最後は藤田がバーディパットを決めきれず、連覇が決まった。この大会の優勝で最新の賞金ランクは藤田に次いで2位に浮上。開幕前にコメントしていた通り賞金王争いに絡んできた。

　試合後の会見で、日本シリーズに勝つのは谷口プロ？と聞かれ、「そりゃそうでしょう」と豪語した谷口。日本シリーズは藤田が昨年、一昨年大会と優勝している。「何か僕らお互いで生きている感じ。1人ダメになると同じようにダメになる」という共依存のような関係のライバルの3連覇を阻む意欲は十分だ。