＜ゴルフ日本シリーズJTカップ　事前情報◇28日◇東京よみうりカントリークラブ(7,023ヤード・パー70)＞

　国内男子ツアーも最終戦。最後のメジャー「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でいよいよ賞金王が決まる。現在賞金王の可能性を残しているのが賞金ランキング1位の藤田寛之と、同ランク2位の谷口徹。しかし、状況は藤田に圧倒的有利だ。

谷口徹が発熱で棄権 賞金王争いは藤田寛之が有利に

　谷口が優勝が絶対条件なのに対し、藤田は単独16位以内に入れば谷口優勝でも賞金王が確定。藤田は今週に入り風邪が悪化したことで十分な調整が出来なかったことが懸念されるものの、「プレーに影響はないし、始まってしまえばやるだけ」と不安はない。ここ数戦はパッティングにやや不安を抱えていたが、この日は「在庫一掃セール」とパターを8本ほど持ち込み使用パターを吟味。最終的には「キャディに適当に持ってこさせたのが意外に良かった」と、ピンタイプのセンターネックに落ち着いた。

　今大会は3連覇がかかる大一番でもある。2010年、2011年はいずれも谷口徹を退けての栄冠。今大会過去3連覇を達成した選手はなく勝てば大会史上初の快挙に、年間4勝、賞金王と多くの勲章を手にする事となる。もちろん現在48位の世界ランキングの上昇も間違いなく、モチベーションが上がる材料は盛りだくさんだ。伸びていた髪の毛も昨日散髪して気分もリフレッシュ。スポットライトに照らされる準備は整っている。