＜中日クラウンズ　2日目◇3日◇名古屋ゴルフ倶楽部・和合コース(6,545ヤード・パー70)＞

　先週、プロ転向2戦目にして優勝した松山英樹が2日目を終え単独首位に浮上。1973年のツアー制度施行後初となるツアーデビュー年の2週連続優勝へ大きく前進した。

松山英樹の1打速報配信中

　松山は2番パー5でバーディを先行させると、続く3番ではバンカーから寄せきれずにボギーを叩いてしまう。6番では約2メートルを決め、スコアを1つ伸ばして折り返すと、後半も11番でバーディが先行。昨日リズムを崩した14番でもスコアを伸ばすと、その後はセカンドをバンカーに入れても上手く寄せてパーを拾っていく。結局この日は4バーディ・1ボギーの67でホールアウト。スコアを3つ伸ばしトータル1アンダーで初日の10位タイから一躍首位に躍り出た。

　昨日よりは風も無く、初日のようにミスをしても「寄せやすい場所やリカバリーしやすい所にいった」ためボギーも少なくすんだ。パットも好調で多くの選手がスコアメイクに苦しむ中、トータルがアンダーパーなのは松山のみ。「経験がないのがいいのだと思う」、難コース和合相手に「怖くても打つしかない」と臆せず自分の持てる技術をすべてぶつけ最高の位置で決勝ラウンドへ進出した。

　今日の結果で2週連続優勝の期待も高まったが、「それを目指せるのは自分だけだけど、明日上位にいないとそれもできない」と本人はいたって冷静。明日も臆せずにプレーし、史上初の快挙にさらに歩を進める。