結果はパー。だが、結果的にこの冷静なジャッジが勝利へのステップとなった。優勝を争う中でも確かなジャッジで1打を刻んでいく“守りの藤田”。同組で回った重永亜斗夢も「藤田さんは平然とやっている。どんな時も“普通”にやっている。感心しきりですよ」と激しいバーディ合戦の中での冷静さに目を丸くした。
けれど、当の藤田だって平然とやっているわけではない。昨年崩れたショットは目下立て直しの真っ最中。「去年のマスターズで空中分解した」というゴルフで鼻歌まじりに歩くことなんてできない。「不十分だとは思ってやっている。だけどそれは自分の中の問題で、他の選手にしてみれば十分に見えるのかもしれない。でも、今日だってイメージ通りのプレーができれば15アンダーくらいで勝っているはずだった」。
表情には出さないが、心の中でいつも戦っている。40歳以降に積み重ねた10の勝ち星を見つめて、史上5人目の快挙と伝えられても「自分はまだまだ。もっと追究していかないと」と自嘲気味に笑った。賞金王復活へ。優勝からあけた月曜日の予定はもちろん所属コースの葛城GCでのトレーニングだ。
【40歳以降の勝利数(1973年ツアー制施行後)】
1位:尾崎将司 1987年〜 63勝
2位:杉原輝雄 1977年〜 21勝
3位:青木功 1982年〜 18勝
4位T:尾崎直道 1980年〜 10勝
4位T:藤田寛之 2009年〜 10勝
けれど、当の藤田だって平然とやっているわけではない。昨年崩れたショットは目下立て直しの真っ最中。「去年のマスターズで空中分解した」というゴルフで鼻歌まじりに歩くことなんてできない。「不十分だとは思ってやっている。だけどそれは自分の中の問題で、他の選手にしてみれば十分に見えるのかもしれない。でも、今日だってイメージ通りのプレーができれば15アンダーくらいで勝っているはずだった」。
表情には出さないが、心の中でいつも戦っている。40歳以降に積み重ねた10の勝ち星を見つめて、史上5人目の快挙と伝えられても「自分はまだまだ。もっと追究していかないと」と自嘲気味に笑った。賞金王復活へ。優勝からあけた月曜日の予定はもちろん所属コースの葛城GCでのトレーニングだ。
【40歳以降の勝利数(1973年ツアー制施行後)】
1位:尾崎将司 1987年〜 63勝
2位:杉原輝雄 1977年〜 21勝
3位:青木功 1982年〜 18勝
4位T:尾崎直道 1980年〜 10勝
4位T:藤田寛之 2009年〜 10勝