13勝を誇るツアー最強オージーも、その心中はこれまでの優勝争いとは比べ物にならないほど揺れていた。「スタート前には使ってきたロングパターを握って、気持ちを落ち着かせていたんだ。なにしろロングパターは14年も使ってきたけど、ショートパターはまだハイハイし始めた赤ちゃんくらいだったから」。最終日は優勝した松山を上回る“68”で回った。だけど、土壇場の勝負所でパットを決めきれず天を仰いだ。
あれから6か月。「ハイハイから1歳児くらいにはなった(笑)」。INから出たこの日は前半でチャンスを逃し続けて「まるでゴミみたいだったんだ」と吐き捨てたものの、ハーフターン直後の1番で約15メートルのパーパットをねじ込んで流れをつかんだ。パターヘッドは相変わらずピンタイプのセンターシャフトだが、きらりと光るシャフトは36インチの新しい相棒。後ろを振り返るつもりは、もうない。
「早くショートパターでも勝てる自信をつけるために。練習あるのみさ」。サイン待ちの長い行列にペンを走らせると、そのまま練習グリーンへ足を向けたBJ。短尺パターへの移行から半年と、物語はまだ始まったばかり。だけど、今はもう長尺パターをお守り代わりに持ち歩かなくても大丈夫。数々の歓喜を共にした魔法の杖が無くても歩いていける。
あれから6か月。「ハイハイから1歳児くらいにはなった(笑)」。INから出たこの日は前半でチャンスを逃し続けて「まるでゴミみたいだったんだ」と吐き捨てたものの、ハーフターン直後の1番で約15メートルのパーパットをねじ込んで流れをつかんだ。パターヘッドは相変わらずピンタイプのセンターシャフトだが、きらりと光るシャフトは36インチの新しい相棒。後ろを振り返るつもりは、もうない。
「早くショートパターでも勝てる自信をつけるために。練習あるのみさ」。サイン待ちの長い行列にペンを走らせると、そのまま練習グリーンへ足を向けたBJ。短尺パターへの移行から半年と、物語はまだ始まったばかり。だけど、今はもう長尺パターをお守り代わりに持ち歩かなくても大丈夫。数々の歓喜を共にした魔法の杖が無くても歩いていける。