ホールアウト後30分でコースから引き揚げる今の姿からは想像もできないが、若かりし頃の手嶋は誰よりも練習をする選手だった。だが、2001年に「日本オープン」でツアー2勝目を挙げた頃から成績は徐々に低迷。2002年の終盤には棄権を含む5試合連続で決勝ラウンド進出を逃すなど苦しい時期を過ごした。その時のキャディから言われた一言が転機になった。「色々考え過ぎてゴルフという“ゲームをしていない”」。
スイングの形を追い求めるあまり、カップに向かってボールを打つという大原則を忘れていたことに気づいて「もうやめようと」。スイングからゲームを作っていく“スイングオリエンテーション”から、グリーンから逆算してゲームを組み立てていく“ターゲットオリエンテーション”のプレースタイルに目覚めた瞬間だった。
だけど、“練習”をしていないわけではない。ホテルに帰れば姿見の前で素振りをしてはイメージを固めていく。何よりも大切にしているリズムとルーティンはこうした日々の細かい意識から作り出されている。今年のオフも練習場には月に2、3回しか行かなかった。「たまにボールを打ったら手が痛くなるんじゃないかと心配になる」と笑った46歳。憧れの聖地に立ってもきっと、そのスタイルはぶれることはなさそうだ。
スイングの形を追い求めるあまり、カップに向かってボールを打つという大原則を忘れていたことに気づいて「もうやめようと」。スイングからゲームを作っていく“スイングオリエンテーション”から、グリーンから逆算してゲームを組み立てていく“ターゲットオリエンテーション”のプレースタイルに目覚めた瞬間だった。
だけど、“練習”をしていないわけではない。ホテルに帰れば姿見の前で素振りをしてはイメージを固めていく。何よりも大切にしているリズムとルーティンはこうした日々の細かい意識から作り出されている。今年のオフも練習場には月に2、3回しか行かなかった。「たまにボールを打ったら手が痛くなるんじゃないかと心配になる」と笑った46歳。憧れの聖地に立ってもきっと、そのスタイルはぶれることはなさそうだ。