<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 事前情報◇17日◇取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)◇東コース(6804ヤード・パー70)、西コース(6544ヤード・パー70)>
石川航が今年初めてレギュラーツアーに出場する。そのシルエットを見てびっくり。以前よりカラダがひと回りもふた回りも大きくなった印象を受ける。
石川航が巨大化! 週4筋トレで体重+11キロ&飛距離+20ヤード「届かなかったパー5が届くようになった」
石川航が肉体改造して、体がかなり大きくなった!
配信日時:2023年5月17日 09時13分
<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 事前情報◇17日◇取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)◇東コース(6804ヤード・パー70)、西コース(6544ヤード・パー70)>
石川航が今年初めてレギュラーツアーに出場する。そのシルエットを見てびっくり。以前よりカラダがひと回りもふた回りも大きくなった印象を受ける。
2021年の12月にプロ転向し、兄の石川遼と同じツアープロの道を歩み始めた。昨年8月の「Sansan KBCオーガスタ」では、プロとなって初めてレギュラーツアーで予選を通過するなど、少しずつではあるがステップアップを続けている。
日体大在学中は授業を受けていたこともあって、なかなかトレーニングに割く時間を作れなかったが、「卒業して学校に行かなくなったぶん、やりたい頻度とか量ができるようになった」。昨年3月の卒業を機に「多いときで週4回、1時間半くらい」のトレーニングに取り組んできた。
その結果、「65キロだったのが76キロくらいに、体重は2年で10キロちょっと増えましたね」と肉体改造に成功。それでも、「理想はもうちょっと筋肉もつけて最後に脂肪を落とせたらいいと思うんですけど」と、満足はしていない。トレーナーはつけずに「大学で学んだことや、力とか啓太みたいな同世代の友達に聞きながら、自分で考えてやっています」という。日体大で同期だった河本力や1学年下の中島啓太も、学生時代からトレーニングに力を入れており、航にとって大きな刺激になっている。
ただトレーニングするだけではなく、「特に糖質とタンパク質はすごく量が必要になるので、そこは一番考えています」と、しっかり食事にも気を配る。
以前の航のドライバーの飛距離は270ヤード。ツアーで戦っていくには飛距離が足りなかった。肉体改造に加えて、「下半身をしっかり使うスイングに今しているので、それで少し飛距離は伸びたかなと思います。いまはラン込みで290ヤードくらい行っている」と20ヤード飛距離が伸びた。それにより、「届かなかったパー5が届くようになった」と効果を実感している。
やはりそれも、飛ばし屋の河本や中島の影響が大きい。「彼らはパー5で僕が3打目勝負のところをグリーン周りからアプローチしている。しかもアプローチも上手いから簡単にバーディも獲れる」。
練習日には、航の横にコーチの姿も。石川兄弟が小さい頃から通う千葉県野田市の練習場『ゴルフサロンSELA』にいる山崎第一郎氏だ。「コーチもいるし、スイングは自分で考えているところもけっこうあります」と語る。兄や父に頼るのではなく、少しずつしっかりと自分のスタイルを構築している。
そんな航がいまスイングで意識していることは下半身の使い方。「ダウンスイングで左に流れちゃう癖があったので、左に流れないように真っすぐ上に力が伝わるように体を使いたい」。そのスイングはオーソドックスでリズミカル。兄のスイングとはまた違う良さを感じる。また、「最近はクラブのことも前よりも考えるようになった。こういうスイングをすれば、このクラブで、こういうボールが出るとか。本当に何もわかっていなかったので」とも。フィーリングよりもロジカルにゴルフをとらえている。
昨年はサードQTで敗退し、ファイナルに進むことができなかった。今シーズンはかなり限られた試合数で戦っていくことになる。「サードに通ってファイナルに行く、今年はそこを目指してやっています」と、一発を狙うのではなく、一歩ずつ着実に進んでいく考えだ。そして、今後に向けては「レギュラーツアーでの優勝が目標なので、何日目でもいいので優勝争いの経験を、上位でプレーしてみたい」と真っすぐな目で語る。体だけでなく顔までたくましくなった23歳の若手プロがそこにはいた。(文・下村耕平)
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