<フジサンケイクラシック 最終日◇4日◇富士桜カントリー倶楽部(7,471ヤード・パー71)>
日本に来てもう10年。最初は苦手だったという“納豆”は今ではトップ3に入る好物のひとつだ。単独首位からスタートしたチョ・ミンギュ(韓国)は3バーディ・4ボギーの“71”とスコアを落としながらも納豆ばりの“粘り”のゴルフで逃げ切り、2011年の「関西オープン」以来5年ぶりとなるツアー2勝目を挙げた。
国内男子ツアーを特選フォトでプレーバック!
「自分に叫び続けた」最終日だった。前半で9アンダーまで伸ばすも、2日連続でウェアがかぶって「ナイスチョイス(笑)」と声を掛け合った同組のブラッド・ケネディ(オーストラリア)、前の組でスコアを伸ばしていた宮本勝昌らの存在はひしひしと感じていた。そんな時は「自分とコースの戦いだと“自分に叫び続けて”いました。目標にしていた10アンダーに乗せることに集中しようと思ってプレーした」。周りの存在を消して自分とコースだけにフォーカス。目標スコアには届かなかったものの、気が付けば後続とは差がついていた。
2011年の初優勝時には“賞金王、米ツアー参戦”と大きな野望をぶち上げたが、「前回は初優勝でちょっとおかしくなっていたのかな(笑)。勢いがあったしなんでも簡単だと思ってしまっていた」と今では少し恥ずかしい思い出。この5年間は苦しい時期が続き、もっとも悩みが深かった2014年前半は「ショットもパットもすべてダメで、ゴルフをするのも嫌になっていた」。育ててくれた両親への恩返しの思いから強い気持ちを取り戻したものの、どん底を味わった時期の記憶は今も鮮明だ。
そんな時期を味わったからこそこの2勝目はまた違った味わいがある。「はじめて優勝した気分。5年間待ったかいがあった。言葉にならないくらい」。米ツアー参戦はゴルファーとしての最終目標ではあるが今は足元を見つめている。「キョンテさんみたいに賞金王になったわけじゃない。僕はまだ2勝目を挙げただけ。だから日本で成し遂げてから次に行くのが筋だと思う」。悩んで苦しんでつかんだ大きな2勝目。この勝利は大事を成す一歩目となるはずだ。
日本に来てもう10年。最初は苦手だったという“納豆”は今ではトップ3に入る好物のひとつだ。単独首位からスタートしたチョ・ミンギュ(韓国)は3バーディ・4ボギーの“71”とスコアを落としながらも納豆ばりの“粘り”のゴルフで逃げ切り、2011年の「関西オープン」以来5年ぶりとなるツアー2勝目を挙げた。
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「自分に叫び続けた」最終日だった。前半で9アンダーまで伸ばすも、2日連続でウェアがかぶって「ナイスチョイス(笑)」と声を掛け合った同組のブラッド・ケネディ(オーストラリア)、前の組でスコアを伸ばしていた宮本勝昌らの存在はひしひしと感じていた。そんな時は「自分とコースの戦いだと“自分に叫び続けて”いました。目標にしていた10アンダーに乗せることに集中しようと思ってプレーした」。周りの存在を消して自分とコースだけにフォーカス。目標スコアには届かなかったものの、気が付けば後続とは差がついていた。
2011年の初優勝時には“賞金王、米ツアー参戦”と大きな野望をぶち上げたが、「前回は初優勝でちょっとおかしくなっていたのかな(笑)。勢いがあったしなんでも簡単だと思ってしまっていた」と今では少し恥ずかしい思い出。この5年間は苦しい時期が続き、もっとも悩みが深かった2014年前半は「ショットもパットもすべてダメで、ゴルフをするのも嫌になっていた」。育ててくれた両親への恩返しの思いから強い気持ちを取り戻したものの、どん底を味わった時期の記憶は今も鮮明だ。
そんな時期を味わったからこそこの2勝目はまた違った味わいがある。「はじめて優勝した気分。5年間待ったかいがあった。言葉にならないくらい」。米ツアー参戦はゴルファーとしての最終目標ではあるが今は足元を見つめている。「キョンテさんみたいに賞金王になったわけじゃない。僕はまだ2勝目を挙げただけ。だから日本で成し遂げてから次に行くのが筋だと思う」。悩んで苦しんでつかんだ大きな2勝目。この勝利は大事を成す一歩目となるはずだ。