<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 事前情報◇24日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
米国ツアーとDPワールド(欧州)ツアーでそれぞれ1勝を挙げるマチュー・パボン(フランス)と欧州ツアー2勝のウエン・ファーガソン(スコットランド)が会見に登場。それぞれ日本の魅力や今大会への意気込みを口にした。
ファーガソンは初来日ということで、「日本での時間をすごく楽しんでいる。来週、中国の試合には参加しないので、この試合が終わってから東京に滞在する予定だ。もしどこかおすすめの場所があれば教えてほしい」と会場を和ませた。
さらに、初めての御殿場ということもあり予習もしてきた。「2001年のタイガー・ウッズのハイライトも見たし、いくつか変更点があったと思うのでちょっと勉強した」。2001年、ここで行われた「ワールドカップ」で、今でも語り草となっているタイガー・ウッズ(米国)のチップインショットを見たようで、イメージトレーニングはばっちりだ。
パボンは「日本にくるのがとても楽しみだった。前回ここの国にきて、日本に恋をしたんだ」と報道陣に向けて柔和な笑顔を見せた。「東京も素晴らしいけど、この富士の自然の中でプレーすることができて、とても楽しい」と昨年大会にも出場してから、日本が大のお気に入り。ロマンチックな言葉で“日本愛”を表現した。
今年からPGM石岡ゴルフクラブから御殿場にコースが移った。パボンもファーガソンと同じく「過去のハイライトを見た」と予習済み。練習ラウンドをしてみて「コースのレイアウトがとても奇麗。グリーンキーパーの方たちは本当に素晴らしい仕事をしている。プレーをすることを楽しみにしている」と開幕を心待ちにしている。
パボンは昨年の「アクシオナ・スペインオープン」で欧州ツアー初優勝を挙げると、今年1月の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」で米ツアー初勝利。2週前の「マスターズ」では12位と好成績を残し、上昇気流に乗っての御殿場入りだ。
「努力という言葉に尽きる。スペインでいい成績を残すことができて、チーム全体が自分たちがやっていることが間違っていない、信じていいと確信できたところが大きかった」
日本通の二人が、日本勢に対してどんなプレーを見せるのか。あす、決戦の火ぶたは切られる。(文・齊藤啓介)