「東建ホームメイトカップ」を制したのは、中国の英雄・梁津萬(リャン・ウェンチョン)だった。3日目の雨や読みづらい風、寄せづらいライに周囲が苦しむ中、世界を股にかけて磨いた対応力で38歳にして国内2勝目を飾った。
梁が日本ツアーに本格参戦したのは04年。早くからアジアンツアーや欧州ツアーと世界各地で戦った豊富な経験を持ち、独特な手元の低いフィニッシュと多彩な技を誇る。また、その風貌は中国人だがどこか昭和の職人を思わせる。毛量が多いため、短く刈ると角刈りのようになり、寡黙にひたむきに自分の技を貫き通す愚直なスタイルは、叩き上げの板前や寿司職人のような雰囲気を醸し出している。
商売道具であるギアへのこだわりも職人肌で、相当にツアーレップ泣かせだ。梁が無名時代からずっと契約している本間ゴルフのツアー担当・赤羽亮二氏はこう語る。
「梁さんは、打感にも打球音にも独特のこだわりがあり、中々気に入ったクラブを替えませんし、クラブへの要求がものすごく高いプロです。アイアンはやっと今季から新作『TW737V』に替えてもらえましたが、その他のクラブはかなり年季が入っています。彼は1本のクラブで低い球、高い球、ドロー、フェードと七色の球を意のままに打てなければ替えてくれないのです。
他のプロなら、自分の弱点を解消できればいいクラブとなりますが、彼はすべての球種を繊細にコントロール出来なければ気がすまない。その考えはアイアンの一番手にまで貫かれています。先週の土曜日(3日目)の18番でも、グリーン脇から6番アイアンの転がしでしぶとくパーセーブしましたが、地面が柔らかく少しのダフリも許されない状況で他のプロが思いもよらない方法で寄せる多彩な技と感性の持ち主です」
いまバッグに入っているクラブは、職人・梁がそれぞれの番手で多彩な球種を打てるものばかり。風の強い日はもちろん、芝が薄くてぬかるんだケースなど、他のプロが一筋縄ではいかない状況になるほどこれらクラブさばきの腕が活きてくるようだ。
梁が日本ツアーに本格参戦したのは04年。早くからアジアンツアーや欧州ツアーと世界各地で戦った豊富な経験を持ち、独特な手元の低いフィニッシュと多彩な技を誇る。また、その風貌は中国人だがどこか昭和の職人を思わせる。毛量が多いため、短く刈ると角刈りのようになり、寡黙にひたむきに自分の技を貫き通す愚直なスタイルは、叩き上げの板前や寿司職人のような雰囲気を醸し出している。
商売道具であるギアへのこだわりも職人肌で、相当にツアーレップ泣かせだ。梁が無名時代からずっと契約している本間ゴルフのツアー担当・赤羽亮二氏はこう語る。
「梁さんは、打感にも打球音にも独特のこだわりがあり、中々気に入ったクラブを替えませんし、クラブへの要求がものすごく高いプロです。アイアンはやっと今季から新作『TW737V』に替えてもらえましたが、その他のクラブはかなり年季が入っています。彼は1本のクラブで低い球、高い球、ドロー、フェードと七色の球を意のままに打てなければ替えてくれないのです。
他のプロなら、自分の弱点を解消できればいいクラブとなりますが、彼はすべての球種を繊細にコントロール出来なければ気がすまない。その考えはアイアンの一番手にまで貫かれています。先週の土曜日(3日目)の18番でも、グリーン脇から6番アイアンの転がしでしぶとくパーセーブしましたが、地面が柔らかく少しのダフリも許されない状況で他のプロが思いもよらない方法で寄せる多彩な技と感性の持ち主です」
いまバッグに入っているクラブは、職人・梁がそれぞれの番手で多彩な球種を打てるものばかり。風の強い日はもちろん、芝が薄くてぬかるんだケースなど、他のプロが一筋縄ではいかない状況になるほどこれらクラブさばきの腕が活きてくるようだ。