そして、2番目に挙げたのは意外にもプロ入り以前、2007年のスイングだった。「この開放的な上げ方。こんな上げ方なんて、もう10年してないです」。昔を懐かしみ、連続写真を食い入るように見つめていた。

2007年のスイング連続写真

「自分が泥沼の中にいたら、なかなか客観的にその瞬間を見つめることはできない」。入れ替え戦終了後、会見においてこう語っていた。米ツアー本格参戦から5年、泥沼でもがき苦しんだその日々の中で、何を得て、何を失ったのか。いずれにせよ、次なる主戦場が日本でも米国でも、石川が高みを追い求めることに変わりはない。

光明を見出すため、日本オープンで新たな一歩目を踏み出す石川。その初日は小平智、アマチュアの比嘉一貴とともに11時36分、1番ホールよりティオフする。