＜ダンロップフェニックストーナメント　最終日＞◇22日◇フェニックスカントリークラブ(7,010ヤード・パー71)

　国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」の最終日。3位タイでスタートした石川遼は、この日も攻めのゴルフに徹し、首位のプラヤド・マークセン(タイ)に食らい付く。惜しくも優勝は逃したが、見ているものを唸らせる追撃で単独2位フィニッシュした。

遼、18番スーパーショットで3位に浮上！
　
　3番でこの日初めてのバーディを奪った石川。前半を3バーディ・1ボギーで折り返すが、首位のマークセンとは5打差。流れが変わり始めたのは13番パー4。第2打をバンカーからピタリと寄せてバーディ。後続のマークセンがダボ、ボギーとスコアを3つ落としたため、1打差まで詰め寄った。
　しかし「スイングの安定感がなかった。日本ープン、ABCでもプレッシャーの中でも良いスイングができた。ここでそれができなかったのが悔しい」という石川。
　14番で右のラフに入れてしまう。そこからスライスをかけてオンさせるがバーディを奪えずパー。15番でボギーを叩き2打差となり、最もスコアを縮めるチャンスがあるのは18番パー5。ここでもやはり自分の求めるスイングができなかった。ティショットを左のバンカーに入れ残り272ヤード。昨日と同じ5Wで果敢に攻め、グリーンはとらえることはできなかったが3打目を寄せてバーディ、トータル7アンダーでホールアウト。後続のマークセンを待ったが、首位に並ぶことはできなかった。
　石川自身は納得が言っていない様子だったが、見ていたギャラリーを興奮させたのは間違いない。世界の強豪を従えての堂々の2位フィニッシュだ。
　この試合の2,000万円で獲得賞金総額が99,730,166円となった石川。最終戦の日本シリーズは予選落ちがないため、4日間プレーすれば1億円プレーヤーとなる。
　「この大会で2位なら1億円に届くかなと思ってたんです。なぜか賞金のことを考えて2位で…そのとき優勝って思っていたらまた変わっていかもしれませんね」と笑って答えた。

　【最終順位】
優勝：プラヤド・マークセン(-8)
2位：石川遼(-7)
3位T：Ｇ・フェルナンデスカスタノ(-6)
3位T：丸山茂樹(-6)
3位T：藤田寛之(-6)
6位：富田雅哉(-5)
7位：谷口徹(-4)
8位T：イアン・ポールター(-3)他5名
15位T：アーニー・エルス(-1)他2名