賞金王は「やっぱりなんとも言えない選手として憧れというか…、そうそうなれないものなので」と喜びをかみ締めた。今季4勝を挙げてつかんだ栄誉、年間を通して活躍したものだけに与えられるタイトルだ。「体力がいるし、心技体が求められる。こんなに獲るのが大変なのかと思った」。最終ホールでは勝った充実感よりも、戦いから一時的に開放される喜びのほうが自身の中で勝ったという。
宮里は昨年から選手会長を務めているが、1984年に故・杉原輝雄が初代選手会長に就任して以来、会長在任中に賞金王となったのは史上初のこと。重責を背負いながらの戦いも「(会長は)ハズれクジじゃない。いいメンタルトレーニングになったよ、と言いたいですね」。自分のためだけでなく、ツアー全体のことを考えて戦う。その経験が宮里を強くした。
ここまで今季3勝を挙げてきた経験と、選手会長としての責務。そして、これまでの悔しさや積み上げてきたすべてがゴルフの糧となり、ツアー参戦15年目に大輪の花を咲かせた。37歳での初戴冠は12年の藤田寛之の43歳、93年の飯合肇の39歳に次ぐツアー史上3番目の年長記録。「一生に一回できるかできないか、のことですから早かったとも思います。昔と比べればプレーに厚みができたかな(笑)。でも、これで良いというのはない。この先の40代に向けて、30代のうちにもっとショートゲームに磨きをかけないと」。
この勝利で世界ランクは74位から54位前後まで上がる見込み(JGTO調べ)。再来週はアジアンツアーの最終戦「インドネシアンマスターズ」に、年明けは米国男子ツアーの「ソニーオープン」に出場予定。「4月のマスターズまでに世界ランクをどれだけ上げられるか。それを念頭にやっていきたい」。この賞金王を通過点にさらなる高みへ。「宮里家では藍を超えるには、自分は(海外)メジャーで勝つしかないと思っている(笑)」。遅咲きの宮里家の次男が、これからもっと大きなことをしてくれるかもしれない。
宮里は昨年から選手会長を務めているが、1984年に故・杉原輝雄が初代選手会長に就任して以来、会長在任中に賞金王となったのは史上初のこと。重責を背負いながらの戦いも「(会長は)ハズれクジじゃない。いいメンタルトレーニングになったよ、と言いたいですね」。自分のためだけでなく、ツアー全体のことを考えて戦う。その経験が宮里を強くした。
ここまで今季3勝を挙げてきた経験と、選手会長としての責務。そして、これまでの悔しさや積み上げてきたすべてがゴルフの糧となり、ツアー参戦15年目に大輪の花を咲かせた。37歳での初戴冠は12年の藤田寛之の43歳、93年の飯合肇の39歳に次ぐツアー史上3番目の年長記録。「一生に一回できるかできないか、のことですから早かったとも思います。昔と比べればプレーに厚みができたかな(笑)。でも、これで良いというのはない。この先の40代に向けて、30代のうちにもっとショートゲームに磨きをかけないと」。
この勝利で世界ランクは74位から54位前後まで上がる見込み(JGTO調べ)。再来週はアジアンツアーの最終戦「インドネシアンマスターズ」に、年明けは米国男子ツアーの「ソニーオープン」に出場予定。「4月のマスターズまでに世界ランクをどれだけ上げられるか。それを念頭にやっていきたい」。この賞金王を通過点にさらなる高みへ。「宮里家では藍を超えるには、自分は(海外)メジャーで勝つしかないと思っている(笑)」。遅咲きの宮里家の次男が、これからもっと大きなことをしてくれるかもしれない。