JTの2日目には最終18番パー3で4パットをしたが、3日目にはパッティングの際に体重が左に乗りすぎていたのを修正し、2日連続ノーボギーのラウンドを披露した。メンタルが強くなったことで、修正する力も上がり、またパッティングそのものが良くなったと田島は分析。選手会長は「いいメンタルトレーニング」(宮里)と優勝会見時に話していたが、ツアー全体のことを考えながら試合に臨む重圧が、宮里の心を強くしたのだろう。
田島は「スポンサー、選手、そしてファンからも愛されている稀有な存在なんですよ」と宮里を評す。そんな人格者が賞金王になったことは、ゴルフ界にとって重要な意味を持つ。「ゴルフが上手いだけではもうダメな時代。プレーで魅せるのはある意味当たり前のことですからね、プロとして。SNSだったり、メディアも上手く活用しないとゴルフ界は盛り上がらない。いいプレーをするだけでは、もう足りないんですよ。プロは人に見られていることを強く意識しないとダメですし、ゴルフ場以外での立ち振る舞いもちゃんとしないと。優作が賞金王になったことは、色々な意味で影響力があると思う」。練習場でのギャラリーの撮影を許可するなど、ファンサービスやプロの意識向上を目指してきた。宮里の賞金王戴冠により、男子ツアーがさらなる発展に向かうことを期待していた。
今季を「優作や池田勇太、若い選手の壁になる中堅が存在感をだしましたよね。そこに小平智ら今平周吾といった若い選手が出てきたのがいい点。今季は最終日の最終ホールまで誰が優勝するか分からない展開が多かった。接戦になるゲームがとても多かった。それがとても良かったのかなと思います」と総括した田島。「中日クラウンズ」や「カシオワールドオープン」は優勝争いが最終日の18番までもつれ込み、「ANAオープン」や「フジサンケイクラシック」では、ともに三つ巴のプレーオフで雌雄を決した。それらをふまえ、田島が来季に期待することは「もう少し生中継の試合が増えてくれれば。せっかく面白いゲーム展開なので、それがライブで見られるようになればもっと盛り上がるかなと思います」。
ギャラリー数の減少など男子ツアーを取り巻く環境はいまだに厳しい。しかし、今年の“いい流れ”を18年シーズンにつなげることができれば、まだ希望はあるはずだ。
解説・田島創志(たじま・そうし)/1976年9月25日生まれ。ツアー通算1勝。2000年にプロ転向し、03年『久光製薬KBCオーガスタ』で初日から首位を守り、完全優勝。青木功JGTO(日本ゴルフツアー機構)体制では、トーナメント管理委員会 コースセッティング・アドバイザーを務める。
田島は「スポンサー、選手、そしてファンからも愛されている稀有な存在なんですよ」と宮里を評す。そんな人格者が賞金王になったことは、ゴルフ界にとって重要な意味を持つ。「ゴルフが上手いだけではもうダメな時代。プレーで魅せるのはある意味当たり前のことですからね、プロとして。SNSだったり、メディアも上手く活用しないとゴルフ界は盛り上がらない。いいプレーをするだけでは、もう足りないんですよ。プロは人に見られていることを強く意識しないとダメですし、ゴルフ場以外での立ち振る舞いもちゃんとしないと。優作が賞金王になったことは、色々な意味で影響力があると思う」。練習場でのギャラリーの撮影を許可するなど、ファンサービスやプロの意識向上を目指してきた。宮里の賞金王戴冠により、男子ツアーがさらなる発展に向かうことを期待していた。
今季を「優作や池田勇太、若い選手の壁になる中堅が存在感をだしましたよね。そこに小平智ら今平周吾といった若い選手が出てきたのがいい点。今季は最終日の最終ホールまで誰が優勝するか分からない展開が多かった。接戦になるゲームがとても多かった。それがとても良かったのかなと思います」と総括した田島。「中日クラウンズ」や「カシオワールドオープン」は優勝争いが最終日の18番までもつれ込み、「ANAオープン」や「フジサンケイクラシック」では、ともに三つ巴のプレーオフで雌雄を決した。それらをふまえ、田島が来季に期待することは「もう少し生中継の試合が増えてくれれば。せっかく面白いゲーム展開なので、それがライブで見られるようになればもっと盛り上がるかなと思います」。
ギャラリー数の減少など男子ツアーを取り巻く環境はいまだに厳しい。しかし、今年の“いい流れ”を18年シーズンにつなげることができれば、まだ希望はあるはずだ。
解説・田島創志(たじま・そうし)/1976年9月25日生まれ。ツアー通算1勝。2000年にプロ転向し、03年『久光製薬KBCオーガスタ』で初日から首位を守り、完全優勝。青木功JGTO(日本ゴルフツアー機構)体制では、トーナメント管理委員会 コースセッティング・アドバイザーを務める。